La Domo de mia scivolo

:: 2008-2009年度のベルギーの滞在記 ::

 

前記

2008年1月16日 :ベルギー政府奨学金, 出願, フランス語共同体, 受入内諾書

2008-2009年度の「ベルギー・フランダース政府及びベルギー・フランス語圏共同体奨学金」に出願。書類をまとめる、送る。とは言っても、試験を受けるのは「フランス語共同体政府」の方の奨学金。連邦構成体のそれぞれの「共同体」が奨学金制度を作っているので、どちらかを選択しなければならない。奨学金の額なども含め、条件が若干異なる。要は、オンラダ語圏(英語でもOK)に行くか、フランス語圏に行くかの選択。

希望先の大学の先生に書いていただいた「受入内諾書」の原本が届かなかったので(昨年末にベルギーにいたときに直接もらってくればよかった)、予めpdfで送ってもらっていたのをプリントアウトして提出。ただしサインはない。

ぼ~~~~~~~~~大な書類が必要。提出を終えた時点で、ある意味の達成感。

ちなみに、

 和文提出書類
   出願書:3通
   研究計画書:2通
   卒業論文等の要約/博士論文要旨:2通
   大学以上の学業成績証明書:各2通
   大学以上の卒業・修了(見込)証明書:各2通
   推薦状:各2通
   受入内諾書:2通
   健康診断書:2通
   戸籍抄本:1通
   写真:1枚

2008年2月7日 :ベルギー政府奨学金, 試験, フランス語, 面接

いよいよ試験。募集要項では試験場所が「駐日欧州委員会代表部」となっていたけど、実際の試験場所は「日仏学院」に変更(?)。いずれにしても試験会場は首都にかわりはなく。「上京」しなければならない。

現在は愛知に在住人 ― それも愛知も先っぽの先っぽ ― なため、まずは前日に東京に乗り込み、前泊。節約の意味も込め高速バス+秋葉原のカプセルホテル。疲れる。まぁまわりが朝早くからバタバタするので寝坊する心配はないのかも。

試験は「フランス語作文」と「フランス語面接」。

まぁ、初めてではないのでぇ…f^_^;。内容は変わってない。

2008年2月18日 :ベルギー政府奨学金, 合格

受かった…受かった~~~っ!!!

2008年6月17日 :ベルギー政府奨学金, フランス語共同体

正式にフランス語共同体の政府の承認が得られたという通知が来る。

2008年6月20日 :ベルギー政府奨学金, リエージュ大学, 入学許可書

リエージュ大学からの入学許可書が届く。以前の経験や、周りの話を聞く限り、この時期に入学許可書が手に入るってのは異例のことじゃない???

2008年8月4日 :博士論文, VISA申請, 住民票, 戸籍抄本

博士論文資格審査発表会というおどろおどろしい名の「発表会」も無事終え、いよいよVISA申請のための書類集めに入る。

というより「早くした方がいいよ」という大使館の方からのアドヴァイスにより、ようやく重い腰をあげる。

時間がない!!
8年前にも全く同じ経験したけど、そこからは何も「学んでない」…

・大阪の総領事館がなくなる
・必要書類の増加
・日本のB面に在住

と状況は前回よりも厳しくなっているにも拘らず…

まず第一歩、本日
 -住民票
 -戸籍抄本
 -写真
 -病院(健康診断)問い合わせ
 -県警(無犯罪証明書)問い合わせ
をヤル。

にしても、「住民票の写し」が450円って高くない? これが全国的に安いのか高いのかは知らないけど、どのようにしてこんな金額が算出されるのか。

2008年8月5日 :VISA申請, 健康診断書, 無犯罪証明書, 石川県警, 金沢赤十字病院

今日は「健康診断書」と「無犯罪証明書」。
家から県庁所在地までバスで2時間。朝6時に家を出る、地方在民の哀しみ。


健康診断書

病院が指定されている。東京の聖路加国際病院か全国の赤十字病院。かつて大阪に総領事館があった時は、神戸海星病院が指定病院だったけど、今では違うみたい。

身長・体重・視力・聴力の測定
尿・心電図・レントゲンの検査
そしてお医者様との軽い雑談

とにかく結核等の感染症にかかってないことを英文の診断書として提示してもらうための、これら

保険きかんのよね~、計20518円
8年前よりも4000円UP、物価高!?


無犯罪証明書

県警に赴く。どうやら「犯罪歴証明書」というらしいが、これだとなんとなく歴が「ある」ことが前提とされている気がしないでもない。

この書類の申請には、大使館発行の「申請書」が必要とのことだったけど、その申請書自体が首都までいって大使館の窓口で貰ってこないとならないわけで、どうにか今手元にある書類たちでやってもらえないかと依頼。

手続き自体は15分ほど。

ちなみに指紋の押収をされる。以前同様のケースでやっていたのだけど、それはすでに破棄されているのでもう一回とのこと(※決して指紋を管理するためにやっているのではないとのこと、それが真実なのかは分からないけど)。かつては、なんかインクのようなものでとられたが、今回はマッシーン、デジタル化のご時世。

ちなみに無料。


いずれもすこぶるスムースに
いずれの機関もとっても丁寧に対応していただいて
ほんとうにほんとうに有難い限り。

いずれの書類も、一週間後にできますとのこと
いずれの機関にも「出来ましたならば早くm(_ _)m」
とお願いしたおしてきた、どれくらいで完成するでしょう。

いずれにしてもVISAの申請準備はまだまだ続く。

2008年8月8日 :VISA申請, 健康診断書, 無犯罪証明書, アポスティーユ

「健康診断書」と「無犯罪証明書」が完成したという連絡が入る。
警察からの連絡は16時48分…、さすがに取りに行けません…地方在民の哀しみ。

・無犯罪証明書・健康診断書→受け取りに金沢まで片道2時間強→さらには無犯罪証明書には「アポスティーユ」が必要→そのためには東京か大阪の外務省に出向く必要→申請翌日発行受取→どうせなら東京に行ってまとめてVISAの申請もしてくるか→VISAデスク17日までお休み→なら無犯罪証明書・健康診断書もまとめるか。。。

ということで、無犯罪証明書・健康診断書の両書類はもう少し後に取りに行くことに。出来れば早く作成していただけると助かりますとお願いしてきたのに悪いんですが・・・

2008年8月17日 :VISA申請, 健康診断書, 無犯罪証明書, アポスティーユ, 大使館

お盆が明けるということで、明日からVISA取得活動再開。

いろいろな場所に赴かなければならないために、もう一発でやっちゃいましょうと入念に策を練る。
結果、以下のようなプランで、ごりっと一回で。

今回の行程:
  【一日目:金沢】
     ①石川県警:無犯罪証明書の受け取り (③のため必要)
     ②金沢日赤病院:健康診断書の受け取り (⑤のため必要)
  【二日目:東京】
     ③外務省:無犯罪証明書のアポスティーユ申請 (④のため必要)
  【三日目:東京】
     ④外務省:翌日以降アポスティーユ受取 (⑤のため必要)
     ⑤ベルギー大使館:VISAの申請

かつかつの行程。どこかが躓くと確実に後ろに響いてくる行程。ということで、交通機関が遅れませんように!手続きがすんなりといきますように!祈願。。。

2008年8月18日 :VISA申請, 健康診断書, 無犯罪証明書

まず第一日目。場所は金沢。同一県内とはいえ、県都まではバスで2時間。

・金沢日赤病院にて「健康診断書」の受け取り→1分
・石川県警にて「無犯罪証明書」の受け取り→1分

終わった…順調すぎて…間を持て余す。明日に向け夜行電車に乗るためにまだまだまだまだ時間がある。
本屋で時間潰し(専門書を多く取り揃えるっていう触れ込みも、まぁそんなもん)、銭湯(街中よく歩いたから、けど今って入湯料420円もするん!?)、居酒屋(一人酒…お代4200円は移動を節約した意味なし)。

金沢駅より上野行き「急行能登」乗車。お盆の残波があるこの時期(夜行バスはすべて満席)で乗車率は30%ぐらい。座席をぐるりんとして、4シート占有。趣深い夜汽車。

2008年8月19日 :VISA申請, 無犯罪証明書, アポスティーユ, 外務省

二日目。今日やることは昨日県警でいただいた「無犯罪証明書」に外務省で「アポスティーユ」をもらうための申請を行う、これ一つ。アポスティーユは「付箋による証明」とのこと。申請は外務省で、申請受付時間は9:15~12:00、13:15~16:00。

・外務省にて「アポスティーユ」の申請→1分

お、終わった~本日…。
ちなみに、アポスティーユの申請は東京の外務本省と、大阪の大阪分室で可能。サイトには「石川県、岐阜県、愛知県以西からの申請(及び照会)については、地理的に近い大阪分室(大阪府庁内)での手続きをおすすめいたします。」とあったけど、そうも言ってられません。

2008年8月20日 :VISA申請, 無犯罪証明書, アポスティーユ, 外務省, 大使館

三日目、最終日。いよいよベルギー大使館でVISAの申請にこぎ着ける日。

昨日申請したアポスティーユを受け取り、申請へという流れ。

  ― 外務省の受取時間:    9:00-12:15
  ― 大使館でのVISA申請時間:9:30-12:00

ということでわりと朝早くから行動。ラッシュのど真ん中。冷静に人が多すぎると思います。尋常ではないと思います。人間にはあの込み具合を毎日我慢できる人がいると思うとなかなか信じられません。なんでもかんでも首都に集まるからこうなるのだと。嫌です。

で、
・外務省にて「アポスティーユ」の受け取り→1分
・大使館にてVISAの申請→20分

無犯罪証明書:申請時に大使館の人が開封、近くのコンビニでコピーをする際に中身を見た。指紋とられ、開封無効と言い続けられ、アポスティーユまで必要とされた書類、どれほど仰々しい中身かと思いきや、その実、いたってシンプル。

あと、VISAだけど、受取は大使館にて本人ということだったのでもう一度上京かと覚悟していたけど、「地方の方は郵送できますよ」ということ。近くの郵便局でEXPACK500の封筒を買って預けてくるだけ。優しいねぇ。で、どこからこの郵送システムの恩恵に浴すことができる「地方の人」になるのかは知りたい。いずれにしても終了。

昼前にはやることを終えてしまったので、東海道をゆっくり下って、名古屋から石川へ帰郷。長旅終わり。

2008年8月23日 :VISA, 大使館

VISA(が貼られた?パスポート)が郵送されてきた。

なんしか早い!!!で、やっぱりVISA取得に料金かからないんかな…。
とにかく、VISA申請の流れをまとめてみました:VISAの申請

2008年9月5日 :航空券, 出発, スカンジナヴィア航空

ようやく航空券の手配。

今さら言うのもばかばかしくなってきてるけど、「燃油サーチャージ」、どんどんエライことになってきてますね。もはや「別途」とは言ってられないくらいの比率に。飛行機代なのか燃料代なのか…。やっぱりシベリア鉄道かな~

渡航費は全て出してくれるということなんだけど、根が貧乏性なのでしょう。経済的なものを選択して、スカンジナビア航空。初めてのスカンジナビア航空、楽しみ♪ コペンハーゲン乗換でブリュッセルまで。そう言えば、ブリュッセルの空港はお迎えに行ったことはあるけど、降り立つのは初めて。こちらも楽しみ♪♪

出発は22日、成田からに。そう言えば、成田からも出発も初だ!

 

 

 

9月の後半へ






石部尚登(いしべなおと):naoto19@aol.com