うしっ、今日からバスのカルト(=一か月フリーパス)が使える!!!バスに乗ろう。ぐるぐる街中を巡ろう。ムーズ川の東岸行ってない。
ということで、17番のバスに乗りRue Général de GaulleのCentre de Recherche et d'Information du Wallon à l'École(C.R.I.W.E.)へワロニー語講座について話を聞きに行く。3年間の講座で一年目はワロニー運動の話とかも授業でするらしく、なかなか良さそうなのでそのまま登録。とても友好的に接していただいて有難い。お土産(↓)などもいろいろもらって。初日は10月14日。リエージュの市役所でのレセプションから始まるらしい。Dåjzans wallon !!
その後、大学に行ってフランス語講座のレベルチェックの口頭試験を受ける。と言っても、試験官は学生で、彼女の友達の指導教官が僕と同じということで、なんとなくゆる~いお喋り。そんなとこかな今日。あっ家賃を払いに大家のとこに行った。
朝雨で途中晴れて、また激しく雨に打たれ、小降りになって雨はやむ。そして今はとてつもなく快晴。まさにベルギーの天気、面目躍如。
指導教官のJean-Marie Klinkenbergについて。もともとは文学、記号論の研究者なんだけど、もちろんこちらの研究者の常としてその関心分野が広い。一般言語学・ロマンス語学から社会言語学まで。フランス語・言語政策評議会(Conseil de la langue française et de la politique linguistique)の会長でもあったりして、重鎮。そのような多くの著作の中でも、もっとも僕の関心を惹いたのが、2001年の『言語と市民(La langue et le citoyen)』。
言語の政策にまつわる論点を一つ一つ丁寧に解説することから始まって、言語についての本質主義的な見方の背景に存在する問題点を看破する。素晴らしい本。最後には多言語主義へ向けた戦略へと話は向かう。基本的にはフランス語が第一の題材として想定されていて、ちょっと後半はCalvetと同じような「癖」(英語帝国主義に対するフランス語)が感じられないこともないけど…。それでもよい。
大陸ヨーロッパの「フランス語系」社会言語学の日本での受容がほとんどもっぱらCalvetに限られている(気がする)現状では、この本が翻訳で紹介される意義はあるはず。とは言え、しゃれた表現や言い回しがたくさんあってなかなか訳しにくい書であることも事実。まずタイトルから!さて«citoyen»をいかに訳すか??もともと難しい用語ではあるけど、「市民」じゃちょっと伝わらんような…。単に「市井の人」ってことなんだ(ろう)けど、いい訳語がいまだに思いつかない。
引用:あったり前のことだけど、現実を見れば決してあったり前のようには思えない。ここでは試しに「langue=ことば」&「citoyen=人」と訳して。
外国人登録の続き:警察署(Commissariat de Police)に行く。今の「仮の」IDではなく本当のIDをもらうためには必要な手続き。前回役所では警察が実際にkotまできて調べる(inspection:「実際にそこに住んでいるのか、一人で住んでるのか」などを確認する様)と言ってたけど、今日行ったら何のことはないただ軽く大学や奨学金のことなどを聞かれて終了。日本という国籍によりなせる技なのか、それともそもそもそんなものなのか???
昨日の夜窓を開けていたらStandard de Liègeのスタジアム(徒歩15分くらい)から声援が聞こえてきた。昨日の試合はUEFA杯の1回戦(ややこしいけど、これに勝つと本戦のグループリーグになる、そもそもチャンピオンズリーグに負けてこちらにまわっている)で、イングランドのエバートンとの第二戦。初戦はアウェーで2-2引き分けている。今日新聞で知ったけど2-1で勝利したよう。よかったね、FC Brugesも勝って、新聞には「久しぶりにベルギーがヨーロッパの舞台に!」って盛り上がり。グループリーグの抽選は来週7日。松井のSaint-Étienneや長谷部のWolfsburgもグループリーグに進出ということだから、同じ組になれば、見に行こうかな。というかチケット取れるか分からないけど…。
街の中心にあるワロニー生活博物館(Musée de la Vie wallonne)に行く。勉強もせず観光ばかりしている、というわけではない。この博物館には(直接の研究対象ではなくても)「ワロニー運動(mouvement wallon)」の展示がある。さらには「ワロニー運動の歴史資料(Fonds d'histoire du mouvement wallon)」を参照できる施設があるとのことでその確認の意味も込めて。
展示は大体19世紀の後半ぐらいから、まさに現在(ちょっと古いけど)までを様々なテーマのもとでなされている。なかなかお勉強になる。人がいないので、解説のオーディオマッシーンをかりてゆっくりと。学生割引で4EUR。「ワロニー運動」のコーナーもなかなか貴重な資料がガラスケースの中にではあるけど整然と並べられていて、なんかドキドキ。「写真NO」とは書いてなかったんで写真を撮ったけど、よかったんだろうか。何度も係りの人に会ったけど、何も言われなかったし…。ちなみに、直接電話してアポを取れば所蔵している資料も参照可とのこと。
お土産として"Vers une symbolique wallonne"という本を購入(8.5EUR、下:右)。これがワロニーの「旗」や「歌」などについて詳しく書いてあってなかなか興味深い。
ちょっと気になる文言を発見:
En 1980, la Région wallonne est créée, mais cette avancée ne supprime pas pour autant le millitantisme wallon...
1980年にワロニー地域が設立された。確かに一つの進展ではあるが、それでもワロニーの戦いは終わらない…
エノー州在の友達のところへおよばれに行く。8年前のMonsの時からとてつもなく優しくしてくれる素晴らしき友。10時くらいにと約束して、いざ電車の時刻表を調べると二時間以上かかることが分かる。Bruxelles-Liègeが一時間ぐらい、Bruxelles-Monsでも一時間ぐらい、でLiège-Monsになると二時間。底辺の長い二等辺三角形のイメージか。う~ん、遠い!このときばかりは「ベルギー広い!」と思った。ということで7:50発のIC(フランスのLille行き)で。いつもは長い長い超大編成の電車も、この路線(?)は4両編成。うち一両は一等車に取られているわけで車内は込み込み。Liège Guillemins - Saint-Ghislain - Boussuの旅程。
Boussuというエノー州のMonsの近くの小さなコミューヌ(commune)。何度か訪ねているんだけどその「田舎」っぷりが本当に好き。都市のようにごちゃごちゃしてないし。近郊をぶらぶらドライブして、お昼ごはん(dîner)と夜ごはん(souper)をおよばれした。ということで、ここに今回初フリット、初シコン、初タルト♪♪♪♪彼の家にはかわいい猫たちもいて、それはそれは癒された一日でした。有難うっっっっっっm(__)m
もう8年前から気になっている看板:「この先ロータリーがあるので、もし車が来てたら停車しなければなりません」って内容なんだけど、そのロータリーが「94m」と!94mって…その半端さが、気持ち悪いやら、心地よいやら。この看板の近くを通るたびに笑ってた。思い出の看板。なんで四捨五入して90mってきりよくしなかったんやろ。いや、100mでいいやん。誰も4mって数を交通標識に求めてないってw。
さて、月曜日にゼネスト(grève générale)が行われ行政・銀行・学校・工場・交通・商店などほとんどの機能が停止するらしい。大学は…閉まるよね…たぶん。一日で終わってほしいものです。
明日の全面的ストライキの件についてだけど。今日日曜日は「企業発見の日(Journée «découverte entreprises»)」ということらしく、色々な工場とかを見学することができるよう。で、ふと思ったんだけど、月曜日のストライキって日曜日に工場を開けたための「代休」なんじゃない…??
日曜日にやってるスーパーを捜しに出たけどすぐに見つかったので、あとは取り立てて予定のない一日。これまでの小ネタを。
■ Bruxelles-Liège間の電車:
なんか物凄く速いのがある。Gullemains駅からNord駅まで50分!!Thalys用の新しい高速線を使ってるみたい。
■ IKEAのフライパン(左):
二つセットになってるのを買ってきたんだけど、小さい方は自分で取っ手の部分を取り付けなければならなかった。ドライバがないわけで、ドライバを買ってきた。フライパンの値段と同じくらいの6EUR弱…。で、取っ手を取り付けた。持ち上げると、溶接部分がとれてぽろっと取っ手が落ちた…。こら!
■ VIDANGE(中):
«vidange»という用語が「ベルギー特有フランス語(belgicisme)」。瓶入りのビアーを買う時、ビアー代とは別に小さい瓶なら0.1EUR、大瓶なら0.2EURを別に払う。で、空になって店に持っていったらその金額が戻ってくる。このシステムが好き。瓶を返してその分の金額(レシート)が戻ってくると、なんか得した気分になる!決して得してるわけではないだけど…ちっちゃい。ということで数10本貯めてからいっぺんに返却しに行く。飲み過ぎです。こっちに来てから毎日Leffe6本を消費してきている。アル中になりそうで怖い…。だってベルギービアー安いし…。
■ 天気予報の記号(右):
天気予報サイト(Meteo Belgique)から。THEベルギー。はっきりして。
さっ今日はもう勉強、勉強。日曜日の雨の午後。
ストの中、大学はどうなっているのか。見るために大学へ行った。バスは動いていない。けどわりと人は動いている。
案の定、大学は閉鎖。赤い服を着た人たちが入り口に居座っている。ピケ。すべての入り口。
たずねると今日は授業が行われないとのこと。「ストは大学にも影響があるの?」と聞く。ちょっと皮肉。「全部」と。
僕にとっては面白い光景なので写真を撮らせていただいた。快く、日記に書くことも。
なんか楽しそうだった。
新聞は普通どおり発行されていた。それを買うお店も。「うちにはストは関係ない」と言ってた。
今日は初めての午前中から夜まで学校。う~んだいぶ疲れた (*_*)
Klinkenberg先生にちょっと時間を作ってもらって、博士課程のシステムについて教えてもらい(そんなことも知らない)、アレンジしてくれる先生を紹介してもらう。4,5年ほど前から、それぞれの大学で博士課程の生徒を育てるんじゃなくて、フランス語共同体全体の大学が共同して博士課程のプログラムを行うことに変わったらしい(écoles doctorales)。「学部・修士の授業好きなの取っていいよ」とのことだったので、取りあえず「ベルギー史」、「ワロニー方言学」、「社会言語学」の授業を取ることにしよう。研究室の外には学生が4人も待っていたりする。年明けるまで毎年猛烈な忙しさだとのこと。何で年明けまでなのかは分からないけど。関係ないけど、恐ろしいほどにしぶくて、驚くほどに優しい人だ。
で、Philippe RAXHON先生の「ベルギー史(Histoire de Belgique)」の授業を受けてみる。今日は18世紀の半ばから後半、フランス革命、フランスに併合辺りまで。最後にちゃんと挨拶を。こちらも感じのいい先生。あれっ、こっちの大学の先生はみんなかんじがよいのかな!?→日本の大学には感じ悪い先生がいる、という意味ではない。
外国人のためのフランス語講座:「少ないから出来るだけこっちにして」と言われたから16:00-18:00を希望したのに、結果は18:00-20:00のクラス。どいうこと!?まぁどのクラスも20人強のクラスのよう。語学の授業としては??????えっと、まったく他にアジア人のいないクラス。ものすごく多国籍(イタリア・スペイン・ドイツ・ルーマニア・ブルガリア・ガッシュウコク・ブラジル・アルゼンチン)ではあるけど、みんなインド=ヨーロッパ諸語の母語話者。彼ら上達が早いからな…。
<ULg図書館事情> Bibliothèque générale de Philosophie et Lettres
一言、圧倒的に使い勝手が悪い!!!!!
・基本的に9:00~17:30↓
・コピー機が遅いしちょっと馬鹿(100枚=5EUR)↓
・開架がほとんどなくみんな書庫(magasin)↓
・書庫に入れない・申込制↓
・コンピュータが非常に少ない↓
・貸出受付が階段を下りてわざわざ行かないかん場所にある↓
こんなに悪条件がそろっている図書館もないのでは!?ULBや両Louvain/Leuvenの大学(UCL/KUL)の図書館が楽園のように思えてくる。 ちなみに夕方に書庫の本を申し込むと「次の日の午後以降」ってことになるし…。それぞれの学科(?)も図書室を持っている。
数日前に書いたvidange、今日返却してきた。重たい、35本の空瓶で3.5EUR。で、ちょっと節約をと思い、安いピルスナーを買ってみる。Delhaizeオリジナルブランド。250ml×10本で2.39EUR。500mlでは0.48EUR。いまEURがめっちゃ安くなってきてるので135円で換算すると、500mlで64.53円!驚きの安さ。まさに水以下。で、ふと思う。上面発酵のビアーが好きで、それが美味しくて安いからベルギーでビアーを飲んでるわけで、別に下面発酵のビアーを買ってまで飲む必要ないか。ピルスナーはピルスナー。それ以下でもそれ以上でもなく。
「ワロニー方言学(dialectologie wallonne)」に参加してみる。参加者は修士課程の学生でしかも少人数。このMarie-Guy BOUTIER先生は結構お若い感じなんだけど、伝統の『ワロニー方言地図(Atlas linguistique de la Wallonie)』に携わっていたりなかなかすごい人みたい。ということで、授業で下のようなワロニーの「白地図」がたくさんもらえる。そして実際に授業では「書く」。
私自身確かに「方言」に興味はあるんだけど、伝統的な「方言学」とは立場が正反対かも知れない。記述して「それから」がないような気がする。事実、ベルギーのフランス語圏において社会言語学の受容・展開が遅れた理由としてJean Haustらに遡る「強固な方言学」の伝統があったと言われている。いずれにしてもこのリエージュの地で伝統の方言学の授業に参加できることは光栄。まぁいつまで続くか分からないけど。授業の終わりに方言の「定義」について一つ質問したら、ちょっと邪険にされた。ちゃんと答えてくれたし、次に授業があるってことだったんだけど。
図書館悲話:先日頼んでいた書庫の本を借りに行った。で、そのうちの一冊が「なっかった」。«manquant»とのこと…。え~~~~~~~~~~っ、そんなに厳重に管理してるのに…。ちなみになかった本『ベルギーにおけるフランデレン運動史(A history of the Flemish movement in Belgium)』。これ東大の本郷キャンパスによい保存状態でありました。
留学生のための夜のフランス語講座だったけど、時間帯を変えてもらった。火曜日の19:00からワロニー語の授業があるのをすっかり忘れてた!!ので。これによりレベルが一つ下のクラスに移動することになった。
朝からBruxelles。今回の電車は1時間20分もかかるやつだった。CGRIに書類を提出しに。①ちゃんと在籍してますよという宣誓書(Déclaration sur l'honneur)、②規則をちゃんと読みましたよとサインした書類、③大学の登録料の請求書、④航空券の領収書、⑤次回から奨学金振込の口座番号。領収書は「日本語」で「日本円」でのものだったけど快く受け取ってくれた。「またお金~」と冗談まで言われ。ついでに、10月分の奨学金を小切手で貰った。ありがたい、ありがたい。
その後、St-Gillesのマルシェを経由して、ULBの図書館へ図書カードを作りに。去年ものすごく通った道のり。なつかしい、でも大好きだったトラム23番が途中で分断されるように変更されていた。ULBの図書館はリエージュ大学(ULg)の学生証とパスポートで無料でその場で図書カードが発行される。その足で、雑誌の館(?)で数本論文をコピー。一枚0.6EUR。去年より0.1EUR値上がった!?やっぱり、こちらの方がULgの図書館よりもより開放的で、より使いやすく、より活気がある。使い勝手がよい。
お昼からSchumanのEU本部の近くのカフェで、母校の大学院の大先輩(とは言っても年齢はほとんど違わず)に色々とご教示いただく。というもの、先日ちょっと書いたように博士課程のシステムがだいぶ違うのでいまいち細部まで分かっていなかったので。聞かせていただくと、かんなり関心領域も近くて、おそらくは問題意識もだいぶ近いような気がして、同じ研究科の先輩にいたんだったらもっと早く知りたかった!イスラエル・ヘブライ語の話も面白かった~ありがとうございましたm(__)m
<ドイツ語とフランス語>
ブリュッセルに行ってきた。メトロの中でどうにも気になる看板があった。
結局のところ、アリアンス・フランセーズ(Alliance Française)の看板なんだけど。要するに、「ヨーロッパで生きるのにフランス語を話しましょう」ということなんでしょう。前半は「フランス語」、後半は「ドイツ語」ということで、間違いなくターゲットはドイツ語話者。ドイツ語話者にフランス語も話しもしょうよ、と。なんかフランス語の「覇権」をひしひしと、メトロの中で感じた。ちなみに、ベルギーではドイツ語も公用語です。
そっれにしてもすっばらしくよいおてんきないちにちでした。
今日という日ははじまってまだ10分ほどだけどもうお終い。今日、活動、シナイ!!ということで昨日からひっぱりで。昨日St-Gilles界隈をぶらぶらした理由は「マキネッタ(macchinetta)」を探すため。リエージュできてからずっと探し続けてたんだけどどうしても見つからないので、仕方がない首都頼り。BIALETTIのすこしちっちゃめのいかしたやつ。23EUR。日本語の取扱説明書もあったりして。「モカ・エクスプレス(Moka Express)」ってのはこの会社のブランド名???分からないけど、とりあえず日々の「コーヒー生活」が始まります。ビール消費量減るかな…。
朝から快晴。街ではTシャツの人も見かけるぐらいの秋晴れの日曜日。
サッカー日和。
【サッカー1】サッカーを見にStandard de Liègeのホームスタジアムに行く。週末の夜には歓声がkotまで聞こえてくるぐらいの距離。ただ、ムーズ川沿いの道をてくてく行くと40分ほどかかった。天気がよかったので楽しかったけど、なかなか辛い距離。ただし、もっとまっすぐ行けばたぶん30分かからないくらいかな。途中に廃校か廃工場なんかがあって人気が全くなくてなかなか危険な雰囲気の道だけど。
今日はオランダ2部リーグのマーストリヒトのチームMVVとのフレンドリーマッチ(match amical)。14時から、観戦料は8EURという情報を得てスタジアムへ。で、着いてびっくり。だ~~~~れもいない。無人。なんでだろ。ぐるっとスタジアムを一周するけど、ほんとうに誰もいない。近くのカフェも当然のように相手ない。何故なぜ何故???聞くこともできず、バスで帰る。
帰ってきてStandardのサイトで確認すると、確かにStandardのホームで、今日14:00から。ただし « Académie RLD (P3) » という表記が。あっ、練習試合やから、スタジアムではなくてどっか練習場(付帯のグランド?)で試合をするわけね!!それは分からない。どこにある??
【サッカー2】そのStandardのUEFAカップの組み合わせが決まった。イタリアのSampdoria、ドイツのStuttgart、スペインのSevilla、セルビアのPartizanと同組。なかなか渋いチームが揃った感が個人的にはある。昔サンプドリアすきだったな~、とか。チケット。11月6日のセビージャ戦と12月3日のサンプドリア戦がホーム2試合のチケットがとりあえず組み合わせで発売されている。2試合で大体100EURぐらい。通常の試合が20EUR~30EURぐらい(国内リーグ戦で相手チームにより値段が異なる。Petit match-Gros match-Super matchの3種類)だからUEFAカップと言うことで2倍ぐらいの金額設定となっている。で、クラブの発表では、月曜日のチケット発売を中止するほど好調な売れ行きなよう。さてどうしようかな。
【サッカー3】ベルギーのナショナル・チームのW杯予選について。昨日アルメニア戦があって2-0で勝利。トルコと同ポイント、総得点で上位で現在2位。それで、来週水曜日の15日にはホームでスペインを迎え撃つ。この試合、出発前から行こうかどうしようか迷っていた。そうこうしている内に、一昨日新聞に「ほぼ完売」、「当日券は発売なし」の記事を発見。あ~ぁやっぱいけばよかった~。ブリュッセル(20:45開始)で試合まみた後、リエージュへの最終電車で帰ってくることもできたのに。ぐずぐずしていて後で後悔。駄目なパターンだ。スペイン見たかったな(この際ベルギーがどうこう関係なく、というよりももともとベルギーうんぬんあんまり関係ない。ベルギー人じゃないし)。
グループ 5 | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | ポイント |
スペイン | 3 | 3 | 0 | 0 | 9 |
ベルギー | 3 | 2 | 1 | 0 | 7 |
トルコ | 3 | 2 | 1 | 0 | 7 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 |
アルメニア | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 |
エストニア | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 |
にしても、ヨーロッパ予選の第2組。どうよこの組み合わせ。ギリシャ、イスラエル、スイス、ラトビア、ルクセンブルク、モルドバ。やっぱスイスとギリシアあたりが主役かな?「死の組」ならぬ…。と言うのも、この組に「大チーム」がいたらルクセンブルクのホーム試合を見に行ったのに。残念でならない。
先週の月曜日はストライキでお休みだったため、今日初めてKlinkenberg先生の「社会言語学(Sociolinguistique)」の授業に出る。2日の日記に書いた『言語と市民(La langue et le citoyen)』を教科書として使用するよう。それを先生が説明する、説明する。授業は10人ぐらいで、ほとんどが修士の学生とのこと。Durkeimがどうだとか、Bourdieuがどうだとかから始まる社会言語学、ってのはなかなか面白い。ただ、話がなかなか難しい。話すスピードも速いし、難しい用語・言い回しも高頻度で登場。大変。Durkeimが「デュルカイム」と聞こえ最初分からなかったし。授業後の11:30にアポを取ってたので研究室へ。前に「じゃぁその時にcolleguesを紹介するよ」って言われてたんだけど、先生以外に他に誰もおらず。ということで、疑問点を2、3質問して帰る。
銀行INGに行き、小切手を現金化する作業。今では銀行口座を持っているので、小切手と銀行カードを出すとすぐに口座にその分を振り込んでくれる。所要2分。以前不明だった「二つの口座の謎」がどうやら氷解してきた。
compte à vue:普段使いの口座。カードが発行されるのはこっちの口座で、これを使ってお店とかで買い物をする。
カードがあるのでATMからもおろせる。
compte livret:完全に貯蓄用の口座。利子がつくのがこちら。この口座からお金を引き出したいときは
銀行へ行かないといけない。
なんとなく「普通預金」と「定期預金」な感じの棲み分け。いっしょにしてくれるといい気もするんだけど。
もう一つ。街の中心にあるMediamarkt(?)という電気屋さんに、ICレコーダを買いに行く。何故ならば。明日からワロニー語の授業がはじまるんだけど、初日は市役所で歓迎会みたいのが行われ、そこでワロニー語についての講演もある。そういう招待状が来てる。その公演をばっちり録音するため!!最初はMP3プレーヤみたいな簡単なのでいいかなとおもってそのコーナーで見つくろってたけど、お店のお兄さんに聞いてみると、これは公園とかの音声を記憶するにはあまり適していないとのこと。教えてもらった「Dictateur」のコーナーへ行き、特売品を買う。OLYMPUSのもの、78EURが49EURってことでこれに決定。
それにしてもこの « dictateur » という用語。おそらくは « dicter » 「書き取らせる」から来てるんだろうけど、« dictateur » といえばまず「独裁者」や「古代ローマの執政官」だから…。どうにもピンとこない。新しい製品に従来の用語を用いて新しい名前を、ということなんだろうけど。
家に帰ると間もなくしてメインの明かりの電球が切れる…。はぁ買いに行かねば。そう言えば、昨日の夜は電気のブレーカーが落ちたし(電気過剰使用できるほど電化製品はない!!)、明日の朝は7時から10時まで電気工事のため停電になるとのことだし、電気問題がおおい今日この頃。
さらに付け加えると、昨日からどうにも風邪っぽい…(T_T) 咳が出て、鼻水が出て、喉が痛くて、熱っぽい。悪化しないうちに。ただ薬は持ってこなかった。
朝から「停電」。約束の10時を過ぎてもなかなか復旧しない。シャワーも浴びれないし、ネットも使えない、コーヒーも沸かせない。電気の偉大さを理解。
どうにも熱っぽくて重たい体を引きずって、「ベルギー史」の授業(今日はウィーン会議まで、まだベルギーは独立していない)と、フランス語の授業に出る。ぼぉ~っっとしている。
18時過ぎにフランス語の授業が終わって、その足でリエージュ市役所(Hôtel de ville)へ。ワロニー語の授業がきょうから始まり、第一回目は市役所のホールでのレセプション。う~ん、お爺ちゃんとお婆ちゃんばかり…失礼。前(?)リエージュ州の知事だという人もいる。
Union culturelle Wallonne(UCW)の会長Paul LEFINさんの挨拶に始まり、その後はブリュッセル自由大学(ULB)のNadine VANWELKENHUYZEN先生の講演(彼女はまたフランス語共同体の内発的地域語局(Service des langues régionales endogènes)の責任者であもあり、去年メールでいくつか質問させていただいた)。この講演のタイトルが「フランス語および/またはワロニー語?フランス語共同体の言語政策概観(Français et/ou wallon? Aperçu de la politique des langue en Communauté française)」という何ともシビれる感じのもの。とは言え、客層を考慮してか内容は穏やかなものでした。さかんに « compléter »「補完する」という用語が登場するけど、要するにフランス語かワロニー語かと言う問題ではなく、双方を知ることでより豊かな言語生活が送れるということでしょうか。結局のところ、①「ワロニー語の知識は正しいフランス語の習得の障害となる」という古い言説の否定と、一方で、②ワロニー語でもってフランス語を置き換えようとするものではないという意思の表明が裏に見えるわけで、現在の穏やかな「復権運動」の在り様を表してると言えなくもない。
講演の終了後は、ワインをグラスでいただいてしばしの歓談。登録の時からそうだったんだけど、みなさんとても優しくしてくれる。それはそれは。最初ぽつんとしてたら、おばあちゃんが寄ってきてくれて、相手してくれる。週に一回ではワロニー語の習得が難しいから、週に一回勉強を手伝ってあげるとまで。ありがたい、ありがたい。で、ふと思った。「ありがたがられ効果」(ヤマダ カント(2001)『社会言語学』創刊号)。けど…、「大言語話者による小言語の学習」という構図ともちと違う。みなさん間違いなくワロニー語が第一言語でなく(ほとんどの方が)フランス語話者。大言語。とは言え、まったく違うともいえないし…。なんか新しい用語が必要、かな(笑)
で、その参加者の方々から大事な話を(部分的にだけど)いくつか聞けた。話をした人は皆、子供のころはずっとワロニー語話者の単一言語で、小学校に入ってから(ちなみに、無料の義務教育の開始が1914年)フランス語を習ったとのこと。中には両親がワロニー語だけしか話すことができなかったという人もいた。つまり、20世紀にはいってもワロニー語の単一言語使用者が間違いなく存在した、ということ。けど19世紀末からの言語法、言語政策はフランス語とフランデレン語(1932年の言語法から「オランダ語」)のみしか対象とはしてこなかった。つまり、政策という名の下に、一般大衆のことばは完全に排除されてきた/もしくはいずれかの公用語の中に包摂されてきた。まさにこのような問題こそが今書いている(書こうとしている)博士論文の出発点。
まったく関係ないんですが、Yahooニュースの「マテウス監督、新天地イスラエルで観光ビザの期限切れにより逮捕」(記事へ)という記事を教えてもらった。読んで、思わず笑った。マテウス…。これってクラブ側の対応がどうのというよりも、サッカーへの無関心が主原因なんだろうな。
昨晩夜寝る前、ベルギー・サッカー協会(URBSFA/KBVB: Union Royale Belge des Sociétés de Football-Association / Koninklijke Belgische Voetbalbond)のサイトをふと見たら、ワールドカップ予選のベルギー-スペイン戦のチケットが試合当日最終発売されるという記事を見つけた。行・か・ね・ば! 発売はブリュッセルのスタジアム近くにあるURBSFA/KBVBの窓口。10時から14時まで(完売で終了)。あれほど「ナイ」といっていたチケットが、ベルギー・サポーター用1000枚、スペイン・サポーター350枚残っているとのこと。目覚ましを6時半にセットして眠る。
起床。目覚ましが作動する前に起床。駄目…喉が痛く、体がだるく、熱っぽい。
+ やっぱりスペインは見たい。
- 朝10時に行くと、試合開始(20:45)まで多くの時間がある。
- 残っている席が、90EURと60EURの席のみ。
- 最終電車で帰るとリエージュ着が翌日の1時20分。
- 翌日は9時から「ワロニー方言学」の授業。
やめました…。激しく見たかったけど、ここで風邪をこじらすわけにわいかないという大人な判断で。
ということで、一日中暖かくしていて、夜には自宅でネットにて観戦。フランスのDirect8というテレビ局(?)。おそらくは違法ではないはず。画像は小さいがそれほどストレスはない。さてさてさて、相手は今年の欧州選手権優勝チームスペイン。黄色(まさに黄土色?)というスペインのユニフォームにちょっとした驚きを感じながら、あっネットで観戦できるという心地よい喜びに浸っていると、ベルギーが前半早々に得点!!!!おぉ~~~~~。この展開は面白い。前半の終りに同点にされるも(ミスから…)、後半の残り15分までは非常に良い出来で、いい試合だった。残り15分…。ちょっとベルギーがちょっとしんどくなってきて、終了間際に点を取られて負け。ベルギー、ホームで負け。雨が降っていたようなので行かなくてよかった、と自分に言い聞かせる。こんなにフランデレン圧倒的優位のベルギーサッカーでも、同じ建物のワロニー人若者たちは大騒ぎ。やっぱりサッカーは「統合の砦」の一つか。
グループ 5 | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | ポイント |
スペイン | 4 | 4 | 0 | 0 | 12 |
トルコ | 4 | 2 | 2 | 0 | 8 |
ベルギー | 4 | 2 | 1 | 1 | 7 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 4 | 2 | 0 | 2 | 6 |
エストニア | 4 | 0 | 1 | 3 | 1 |
アルメニア | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 |
最近はサッカーネタばかりだなとは思いつつも、ベルギーサッカー界にまつわる小ネタは二つ。
【サッカー1】ベルギーのサッカー史を代表する往年の名選手たちが集い「We Believe」というキャンペーンを行っている。「ベルギーのサッカーに再び熱狂を巻き起こす(relancer l'enthousiasme dans le football belge)」ことを目的とするもの。Enzo ShifoやLorenzo Staerensなどの「伝説(Légendes)」が集結。あれ?ここにはMichel Preud'hommeは入れてもらってないわけね。なんかあんのかな、ややこしいものが。
【サッカー2】ベルギーとオランダが再び共催という形で2018年のワールドカップに開催地に立候補している。この年のワールドカップは中国も狙っているようで、どうなることでしょう。今ベルギーは若手の育成にものすごく力を入れているようで(その最たる結果が今年のオリンピックの結果)10年後にはそうとうに強い代表を作れるのでぜひ自国で開催をということのよう。
石部尚登(いしべなおと):naoto19@aol.com