La Domo de mia scivolo

:: 2008-2009年度のベルギーの滞在記 ::

 

2月

2009年2月2日(月) :博士論文

博士論文をとりあえず、まだ抜けてる箇所はあるものの、最後まで書く。そして、先生方や諸先輩方に送る。

とにかく3月末の期限までには、提出できるかなという気にはなり一安心。とは言え、訂正個所はまだまだ山ほど。

すこしは落ち着いたかな。

2009年2月10日(火) :ワロニー語復権運動, 辞書, 出版助成

標準ワロニー語の作成と普及を行っている非営利団体で活動する人と会う、というか会って飲む。

面白い話を聞いた:

彼らが普及を目指している「標準ワロニー語(rfondou walon)」の辞書が、数ヶ月後に出版されるという。
それでその出版に際して、フランス語共同体に出版助成の申請に行ったという。ちゃんと「ネクタイもして」と。
そこで得た回答が、「1ユーロなら」だったと…。

 

1990年のデクレでフランス語共同体は、かつて「方言」と呼ばれていた域内のフランス語とは異なることばを「言語」として公的に承認し、その保護・促進を共同体の義務としている。そのデクレにより設立された「内発的地域語評議会(Conseil des langues régionales endogènes)」は以下のことをその活動指針としている(Conseil des Langues régionales endogènes de la Communauté française de Belgique, 1999, pp. 3-4.)。…にもかかわらず。

     ・内発的地域語に関する書籍の出版に対する助成。
     ・研究者や篤志家に対する学術的および出版の支援。

2009年2月11日(水) :Maison du Peket

ひっさいぶりに飲みに出る。いろいろ噂は聞いていた「ペケの家(Maison du Peket)」。リエージュの街中、市役所の裏にあって、わかりよい。イメージとしては、もっと気のいいおっさんが経営しているしぶい店を想像してたけど、実際は若者向けのお店かな。気のいい若いお姉さんが働いてたりして。

 

Maison du Peket  Maison du Peket  Maison du Peket

 

「ペケ(peket, pékèt, pèkèt)」はリエージュ特産の飲み物。というか、リエージュでのジン(genièvreの方)の呼び名。若者もこれをばんばん、ビア―の国だけど、リエージュこっちの方が有名なくらい。かつては、ビア―は修道士、ペケは労働者の飲み物だったよう。20世紀の初頭には(炭鉱)労働者には使用によりこのペケが(給料の一部として)支給されていて、あまりにも労働者がこのペケを飲むので政府はペケの消費量を規制する法律まで作った、という話を前に授業で一緒だったおじいちゃんから聞いていた。

メニューは豊富。色のついたあまーいのもあるけど、やっぱりsecで。銘柄が分からないので、上から順番に行けるところまで。

         Pekets secs
       Charlemagne 2.5€
       Crista 1.8€
       Espérance Commercial 3.0€
       Corenwijn 3.5€
       Vieux Système 2.0€
       Grétry 2.0€
       Vieux Cadet 1.8€
       Bokma Jeune 3.0€
       Bokma Vieux 3.0€
       Ewe Di Mouse 1.8€

やっぱり、アルコール度数は高いわけで、上から5番目で断念。途中、フランベ(peket flambé - violette: 2.8€)も飲んだ。これはあまーいやつだった[写真:右]。よ・う・た。

グラスが小さくてかわいかったので、店のお姉さんに「これ買える?」と聞いたら「Non」と言われた…。ただ、その後「これあげる」とグラスをくれた。見つかると駄目なのではやくグラスをかばんに隠して、と。いい人だった。

2009年2月12日(木) :『ガストン』、Gason è rfondou walon, Li Vvî Bleû

ベルギー人漫画家 André Franquin の『ガストン』の第10巻のワロニー語版を購入(Gason è rfondou walon)。

 

Gason è rfondou walon

 

これは、標準ワロニー語 « rfondou walon » で翻訳されている。『タンタン』のワロニー語版の翻訳などに見られるように、それぞれの地域の「方言」で訳されているのは異なる志向によるもの。

この翻訳はブルターニュ人の出版者 Yoran Embanner の主導で実現した。翻訳語として« rfondou walon » を選択したことについて、Embanner 自身が「ワロニー全域でそれが理解されるようにするために共通ワロニー語を選択することなりました」と述べている。また、同書の出版社であるリエージュのNoir Dessin Production社(ワロニー語の出版に力を入れている!)の Michel Elsdorf は、この共通ワロニー語について「ある種のワロニー語のエスペラント」であると述べている(La Dernière Heure, 2007.9.11.)。

 

 

<i>Li Vvî Bleû</i>

 

ついでに、ワロニー語劇『Li Vvî Bleû』のVHSを購入。これは François Walthéry と Raoul Cauvin 原作のフランス語漫画が基となっているもので、極めて有名な作品。VHSなので中身は見れていない。

2009年2月14日(土) :サッカー, Standard de Liège

相当に寒い日。今年初のサッカーを見に行く。

Standard de Liège - AFC Tubize: 4-0

 

Standard de Liège

 

2009年2月20日(金) :Boussu, フランス語, 要旨, RAVeL

頼んでいた博論のフランス語要旨のチェックのお礼も込めて、Boussuに泊まりがけで遊びに行く。寒い一日、ベルギーの田舎を散歩する。履いていったのは革靴、それはそれは大変だった。途中何度も帰ろうとうったえたものの…。結局ゆっくりと4時間半、距離にして15kmだったそうな…。

前日の夜寝てなかったのもあるけど、ご飯食べて9時過ぎには、もうダウン。

夕飯で初めていただいた salsifis という野菜は美味しかった~。辞書によると「西洋ゴボウ」。あっ、ごぼう!?

 

Standard de Liège  Standard de Liège  Standard de Liège

 

 

ベルギーでも10年ほど前までに鉄道の赤字路線がだいぶ廃止になったよう。かって、BoussuからMonsを結んでいた路線もそう。そして現在では、サイクリングロード&遊歩道となっている。日本でもサイクリングロードになってる所はあるね。

そのような廃線跡などをあらたに整備してワロニー全域をつなげようという、ワロニー地域(Région wallonne)が主導で「RAVeL計画」ってのが実施されているよう。« Réseau Autonome des Voies Lentes » で、訳せない…(地図)。この道も整備されるみたい。

 

Standard de Liège  Standard de Liège

 

ほんとうに小さな「村」にも芝生のサッカー場がある。

2009年2月24日(火) :バンシュ, カーニヴァル, ナミュール

我が友とバンシュのカーニヴァルに行ってきた。9年前にも訪ねた地だけどまったく覚えていなかった。そして、あまりの寒さに、帽子(?)をかぶっての行進を待たずにひきあげる。

 

Binche駅  バンシュ・カーニヴァル  バンシュ・カーニヴァル

 

バンシュ・カーニヴァル   バンシュ・カーニヴァル

 

とは言え、まだお昼過ぎの時間で、このままではもったいないので我が友と狭義の結果、ディナン(Dinant)へ行くことに。

ただし、うまくいかない時はとことんうまくいかない。電車が大遅れ&La lovièreで間違えて普通電車(Local)に乗る&確認したはずなのにその普通電車が途中どまり、危うくまた引き返すところ&Charleroiで接続うまくいかず。結局、バンシュからナミュールまで3時間ほどかかった…。ナミュールでもディナン行きの電車の接続が悪い。時間潰しに、ナミュール観光。結局、城砦(La Citadelle)登って、おわり。

 

ナミュール

 

 

 

 

3月へ



石部尚登(いしべなおと):naoto19@aol.com