朝6時起床。7時に家を出る。えらいね、立派やね。ほとんど寝てない。駅へ向かう。雨が降っている中何故か?Andréの家に行く。先週土曜日に流れたもの。で、夕方からフランスに行かなければならないので、これほど早い時間になった。こんな早い時間(7時過ぎやけど)にもうみんな行動しとるんやね、人一杯や。すごいねー。日本にいる時もそうやったけど、朝に早くに会社に行く人とかってすごく異質な世界に見れる。世の中なめとるね、いい年なのに。
駅までAndréが迎えに着てくれる。彼は免許を取立てで仮免中(フランス語で何て言うんやったっけなー、忘れた)、ベルギーの法律では『仮免中は24歳以下の免許を持たない者を同乗させてはいけない』ってのが(彼の話では)あるらしく、わざわざ隣のおばあちゃんに頼んで同乗してもらって迎えに来てくれた。有難い。早速、溜め込んだ質問に答えてもらう。その後は、彼の家のあるBoussu(日本語で言ったら「ブス」かな……、「ブシュ」やけど)から、St-Ghislainという町(この町は小さくて緑がたくさんあって趣き深い町だった)を案内してもらう。途中からお日様が出てきて、気持ち良いくらいになった、朝は激寒やったけど……。十数年前に廃止になったという鉄道の跡(線路は剥がされた後やったけど)を歩いた。僕は廃線跡を「う〜ん、昔はここに汽車が走っていて、それを拠点に生きていた人もいたんやね〜」と想像するのが好き、一種の「遺跡」やね。まぁ、ここもバスにとって変わられてしまったわけやけど……。
お昼はいつものようにマダムの料理。クロック・ムッシィウ(日本語の「ムッシュ」ってちょっと止めた方がいいと切に感じるんやけど。それが癖になっていて、いつもそう言って「蝿」になる)→ブイヨンとクスクスのお米みたいなやつ(これなんて言うんやったけ?)→鶏肉とサラダ、シャンピニョン・ソースとコース。もうデザートのタルトは入りません……。本当に毎日こんな食事なんかな?特別なんかな?……。朝と同じように隣のおばあちゃんに同情を頼んで、St-Ghislainの駅まで送ってもらう。ありがとう。それにしても相変わらず、彼はずっと「日本には人権がない」と言っている。何故、そう言うんやろ?理由を聞いても、ない筈って言うだけ。
St-Ghislainの町にあった、『Rond point(ロータリー) 92m』という看板に議論。「何故、後100mでもなく、後90mでもない、中途半端な92mなのか?」、別に周りには何の障害もないのに。これがベルギー?、もしくはベルギーのユーモア?もう一つ、St-Ghislainの町には単に「1er rue, 2nd rue, 3ème rue …」と名前が付いているだけの通りがある。詳しくは面倒くさいので書かんけど、ドイツの占領から解放した連合軍、って言うかアメリカ軍の仕業らしい。これでは、とおりに名前がない日本と攻められる筋合はない。
さてさて、多分これが僕にとって今年最後の「Stade de France」となる「France-Portugal」を見に行く。いい試合やねー。同じ日に「Espagne−Japon」も気になるけど、さすがに行けない……。や、けどいい試合やねー。で、今回は席もいい。ちょっと高い切符。その席しか残ってなかったから仕方ない(けど新聞によると切符はすべて去年の11月に完売していた、と書いてあったけど、僕は2月に買った……、はて?)。ちょうど記者席のある位置のちょうど反対側、バックスタンド側。もう入り口がいつもとは違う。荷物検査がない!で、入り口には絨毯が引いてある。トイレがきれい。バーがある。案内係りのきれいなお姉さんがいる。席には肘掛がある。う〜ん、何もかもが違う!何もかもが違う!何もかもが違う!ただ、試合開始前にちょっと激しい雨が降り、横殴りの雨で、完全に屋根に包まれているのに、雨が進入してきたけど……。
ポルトガル人は熱い。僕が見てきた試合の中で一番の盛り上がり。多分に、去年のEURO2000の因縁(試合終了間際に「疑惑のハンド」をとられ、ジダンに決められ負け)もあるんやろうね。それになんか今日は「ポルトガル独立記念日」らしい、真意は?ただ残念なことにルイ・コスタが出てない。ヌーノ・ゴメスも先発じゃない。まぁ雰囲気は素晴らしかった、むっちゃ寒かったけど、こう熱くなるような。
ポルトガル人、むっちゃ寒かったのに半袖がかなりいた。
彼らは寒さに強いんかな?
ポルトガル人、チケットの半券貸してあげたら、もう一人入ってきた。
彼らはお金払わなくてもいいんかな?
ポルトガル人、フランスのホームなのにむっちゃいた。
彼らはフランスではじめて「外国人コミュニティー」を作ったらしいけど?
ポルトガル人、国歌あんまり歌わず。
彼らは国歌あんまり知らんのかな、自分の国なのに?
ポルトガル人、発煙筒を焚いていた。
彼らはどうやって発煙筒を持ち込んだんだろう?
ポルトガル人、前半で3点決められたら、後半はバルテス攻撃に活路を見出した。
彼らは勝敗にはあまり熱くないんかな?
ポルトガル人、雨が降ってきたら無料で配られていたFIGOのお面で雨をしのいでいた。
彼らはあまり「国民的英雄」を尊敬してないんかな?
ポルトガル人、とにかく陽気だった。
今回は勝手に選手を評価。明日(ベルギーは一日遅れだから明後日か)の新聞と比較する。どれだけ僕はサッカーを見れるのか。けど、覚えている選手だけ。10点満点で、6点平均。
FRANCE
| バルテス Bartez
| 4.5 | テュラム Thuram
| 6.5 | デサイー Desailly
| 7.5 | リザラス Lizarazu
| 8 | プティ Petit
| 6 | ヴィエイラ Vieira
| 7 | ジダン Zidane
| 7 | アンリ Henry
| 6 | ウィルトール Wiltord
| 6.5 | ジョルカエフ Djorkaeff
| 5 |
PORTUGAL
| キン Quim
| 4 | シャヴィエル Xavier
| 4 | コウト Couto
| 5 | コンセイソン Conceiçao
| 3.5 | フィーゴ Figo
| 5 | ??? ???
| 2.5 |
んなところかな。いいね、好き放題勝手に書けるって。別に誰にも悪気があるわけじゃない、念のため。あーーぁ、ルイ・コスタが見たかった。
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