夜眠らずに朝からぼっとした頭でフランスへ行く。フランスとは言ってもLilleだから近い。Lilleまで電車1本で1時間10分ぐらい。気分的にはBruxelles行くのと同じくらい、明らかにアントワープ(Anvers)に行くより近い。チケット買いに行く目的半分、気晴らし半分。Lilleは何度も行っているんだけど乗換だけで街を見ていないのでこの機会にと。まずはチケットを買ってやらなあかん事を終わらせようとFnacへ。どこにfnacがあるかしらないし、Fnac自体があるのか知らなかったけど多分あるでしょう、何と言っても北フランス最大の工業都市Lilleやから。であるとしたらFnacはいつも街のど真ん中にあるんでとりあえず市街地へ。案の定すぐに見つかった(並Fnac)けどチケットは全て「Non plus」。じゃ次はチケット大量保有しているCarrefour(結局Fnacでは数冊本を購入してしまう。本コレクターやね)。道行く人に聞くと「Euralille」と。あぁあこね。Euralilleは"Lille Flandres駅"と"Lille Euralille駅"の間にある超巨大ショッピングセンター。ここへ来る途中なかを抜けてきて「なんとごっつい」と思ったのでよく覚えている。その中にあるということで戻ってみると確かにある。それも相変わらず巨大なCarrefour。この建物自体がCarrefourなんかな、分からんけどやりかねん。チケットは「フランス−日本」以外はすぐに買える。ただ残り枚数が少なくてかなりギリギリだったらしく、一番高い席(あくまでCarrefourで扱っている席の中で)しかなく予定していた値段をオーバー。値段は一番安い席をダフ屋から買ったくらいの値段かな両試合とも。それにしてもポルトガルの試合は残り席2席だった(2ヶ月以上先の話なのに)、やっぱりドイツよりポルトガルサッカーの方が人気あるんやね。とりあえず予算オーバーも、「France-Allemagne」「France-Portugal」のチケットを確保。
その後はLilleの街を歩き、ゆっくりと美術館(Palais des Beau-Arts Lille)を回る。この美術館は一見市庁舎と思うぐらいのごっつい建物の美術館で、いわゆる何でもあり系の美術館。ただ天井が高く太陽の光が差し込んできて気持ちよく鑑賞できる(人も少ないし)、ただこの太陽の光が曲者でこのおかげで作品が見にくい。なまじ作品が大きかったり、上の方まで展示されていたりとするので反射して見えない……。やっぱりメインとしているんはRubens、Van Dyckとかのフランドル派なんかな?よく言えば網羅的。David(多分こういう名前やったと……)って人は知らんかったんやけど『Délisire damandant aumône』(多分)って作品は凄かった。あとさりげなく何の説明もされず置かれていた『天体儀』(←勝手に名前作ったけど、地球儀の天体版)はいい、欲しい。けどLe Cateauにも近いしもっとマティスとの関係が強いんかと勝手に思っていたけどどうもそうじゃないらしい。
その後はCitadelleの辺りとかをぶらぶらして、2℃だけど暖かく感じる冬の陽光を楽しんだ。1つ疑問。ヨーロッパ中で五角形の城砦を見るんやけど(コペンハーゲンでもそうやったし)、函館の五稜郭はどこのCitadelleを参考にしたんやろう。きっとヨーロッパに留学した誰か(多分むっちゃ有名人やと思うけど)がどこかでこの五角形を見てこうしようと思ったんやろうけど、どこなんやろ、そして誰が五稜郭たてたんやろう?うーん気になる。
気晴らしついでにサッカーを見に行く。1日中気晴らし。カードは「Louvière−Standard」。ピンとこんしすっごい地味っぽいんやけど、実際はかんなりときめくカード。まず"Louvière"はEnzo Scifoのプロデビューしたチーム。Monsから一番近いベルギー一部のチーム(わずか電車で20分)。ただし現在リーグ下から2位。けど去年はずっと無敗だったBrugesに初めて土をつけたいわゆる「穴チーム」。一方"Standard"はLiègeに本拠地を置くワロンを代表するチームで現在一部3位。何と言ってもProsineckiがいる!聞く話によると彼は年末(年始?)に行われた「日韓−世界選抜」の試合に出場してすっごいプレーを見せたらしい。うーん、見たい。とても大好きなプレイヤーの1人。ということでなかなかときめくカード。
ただ……、試合の方が。Louvièreが弱すぎる……。まぁ「穴チーム」らしくさくっと4-0で負けたんやけど、うーんそれにしても内容が……。どうでもいいかProsineckiが見れれば。Prosineckiはよかった。本当にぱんぱんパスをはたいてくれるね。行く行かないのバランスがとっても気持ちいい。フリーキックからのパスは素晴らしかったし、何と言っても終了間際のボレー。感動。すっごいやる気なさそうなんやけどたくさん動いとるし、それにやっぱりうまい。ボールを失わない。1つ気付いたことがある。弱いチームはキーパーが痛い。Louvièreもそう。弱いチームやからキーパーのまずさが目立つのか、キーパーが痛いからチームが弱いのか。どっちにしても弱いチームはキーパーが痛い。
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| MONS 1
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| 1月21日(日)
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すっごい目が痛い。なんやろこれ。
・Fin de marché des oiseaux : "victoire légendaire" (18 janvier 2001)
BruxellesのGrand-Placeで毎週日曜日に行われていた鳥市(marché dominical des oiseaux)が終わることになった。ガイドにも紹介されているBruxellesの日曜日の風物詩なのに何故と思ったら、やっぱり動物愛護団体が絡んでいた。その団体は「Ligue royale belge pour la protection des oiseaux (LRBPO)」という名前で彼らはこの鳥市を”marché de la honte qui dévalorisait l'une des plus belles places du monde (世界でもっとも美しい広場の1つの価値を下げてきた恥を売る市)”と言う。うーん確かに僕もそう思う。本当にGrand-Placeでなんかをやるんやめてほしいいんやね。そのままで、っていうかそのままが一番きれいなんやから。まぁ僕の場合、鳥が可哀想とかそんなんじゃないけどね。けどもし彼らの意見が影響してBruxelles市がこの決定を出したんなら、今に他の市もなくなるね。だってそこには牛や豚が肉になって売られているんやから。花市はどうなんやろ?「鑑賞するという為に花の尊い命を絶つなんて何て残酷な」と主張する団体はあるんやろか。
・Le cannabis dépénalisé (19 janvier 2001)
“ いつからか決まってないんやけど”ベルギーでソフトドラッグ(drogues douces)が合法となるらしい。“ いつからか決まってないんやけど”その方針は決定されたらしい。理由が「ドラッグの無い社会なんてないから」と「根絶出来ないなら管理しよう」ということらしい。オランダ式やね(……って勝手に思っているんやけど)。13歳からドラッグを始めた若者が「この決定が若い子供たちの間でのドラッグの乱用を助長するのが怖い」と心配していたり、見開き2面にわたる記事から結構ベルギーでは大きな問題になっているのが分かる。そして丁寧にも新聞にはドラッグについての語彙説明が載っている(Petit lexique pour non-fumeur)。それによるとcannabis(麻、大麻)はマリファナやハッシシの総称。実際これが合法になるということ。マリファナはcannabisの花で刻んで乾燥さしたもの。marijuanaの他にherbe、kiff、weedと言った言葉があります。ハッシシについてはcannabisの樹脂から出来るものでマリファナの10倍強いです、そしてhaschischの他にhasch、shit、toche、stuff、pakistanais、afghan、népalais、turc、brun et noir、marocain、zéro-zéro、double zéro、libanais、nougatなどなど原産地の違いなどによってたくさんの言葉がありますよと。ついでに吸い方まで丁寧に説明。凄いためになるね……。それよりも厚生大臣の話によると『l'alcool est une drogue dure (アルコールはハードドラッグ)』、さらには『le tabac tue 50 Belges tous les jours (煙草が原因で毎日50人のベルギー人が命を落している)』と。マジで……、こっちの方が怖い。
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| 1月22日(月)
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| M O N S
| MONS 2 |
| MONS 3
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以上。
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| 1月23日(火)
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| 1月24日(水)
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寝れん。頭痛い。目が痛い。
今日は天気がぐずぐずしていたけどとっても暖かかった。気温も久しぶりに10℃を突破。気温は低くても晴れているととても清々しく気持ちがよくそれほど寒さも感じないし(夜は別)、雨が降っていると気温は高い。なんとなく上手くいっているんかな、自然の摂理。
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| 1月25日(木)
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悲しい出来事が。Grand-Placeがきれいなままでいなくなった。また色々なものの建設が始まった。朝トラックががんがんやって来ているのを見てちょっと悲しい気持ちになって、昼ぐらいにはなんか形になりつつあるのを見て切なくなって、夜にはメリーゴーランドが出来ているのを見て絶望した。さて今回は何?
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| 1月26日(金)
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今日は「日本語の授業」(別に日本語を学んでいる訳じゃなくて)を休んでしまった。いつもの1時間・2時間の遅刻じゃなく完全に。起きれなかった……。この1週間夜の間は全く眠れなくて音楽聞いて本を読んで過ごし、明け方6時過ぎた辺りから猛烈に眠たくなってきて、しかし朝のフランス語の授業にぼっーとしている頭で強引に参加し、家に帰って1、2時間睡眠を貪りそれから授業や、夜のフランス語に行く毎日。旅行から帰ってきてからほぼこういう生活が続いている。始終頭はぼーっとしているし、頭痛が付きまとう。さらに何故だか目が痛い。で、今日も6時過ぎた辺りから眠たくなってきて、どうしても我慢出来なくなったので、「今日1講目は日本語のテストって言っていたから、僕には関係無いので2講目から行こう、いや3講目……」って納得して眠りについた。起きたら12時半。なす術なし。明日Andréの家に遊びに行く(『遊びに行く』ってフランス語に訳せんね)んだけど、駅まで迎えに来てくれるらしくその時間を決めるから絶対に"寝坊せずに"来なさいとくどいほど言われていたんやけど、残念でした……。慌ててメールすると、細かいことは電話してくれと。うん、電話嫌いなんやよね。理解率が50%はダウンする。多分彼の優しさ、理解出来るが、電話は嫌い。はぁー嫌やな……。
最近せっかくベルギーに来たんだからちょっとはbièreについて知ろうと、本を読み、bièreを飲んでいる。そのbièreについての情報を得ながら、ふむふむそーなんかと飲む。今までの受身的飲み方ではなく、積極的な飲み方に方向転換。来て間もなく出合った心の友"CHIMAY"ともしばらく決別し、様々なbièreを試している。本当は勉強したいんやけど、研究の為にいた仕方なくbièreを飲むといった感じ。試すといって1口飲んでぺっと吐き捨てて次といったのではなく、330mlなら330mlをじっくり味わう。攻撃的飲み方。昼にたっぷり買ってきて、それを義務として飲む。おかげで絶えずフラフラ。そして明日はいよいよ土曜日、授業が全くない。心おきなくbièreを楽しめる(まぁあっても心おきなく飲んでいるんやけど……)。コインランドリ−行った帰りに今日はいつもより大量に購入、1本1本違う種類やから多少小恥ずかしい。よし飲むぞ!……ちょっと思い出した。明日Andréの家に行くために朝8:30の電車に乗らないといけない。大丈夫かな……。
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| 1月27日(土)
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朝起きれるかの心配など無用で夜一睡も出来ずに8:44の電車に乗るために駅へ。うーんだいぶ朝が早くなってきたね。8時過ぎに家を出た時にはうっすらと明るい。今日1月27日の日の出は8時23分、ちなみに。雨がちょっと降っている、けど寒い。ホームで電車は待つが「5分遅れ」のアナウンスが、そしてアナウンスのたびに遅れが大きくなっていく。Boussuに着いたのは結局9時20分過ぎ(Mons-Boussuは15分くらい)。Andréと9時に待ち合わせをしていたので悪いね。
Boussuの街は、こう言っちゃ悪いけど、想像していたよりは大きな街。15分くらい歩いてAndréの家へ。Andréママに挨拶して、いろいろと。昼ご飯を頂く。ブイヨンスープと米で造った麺→サラダ(桃、サラダ、小海老、マヨネーズの組合せ。初めどうやって食べると言われてこの組合せが理解出来なかったけど、混ぜただべると微妙なコンビネーションで美味い))→ハンバーグとフリット、サラダ(André家ではあんまりフリット食べないということだけどフリットマニアの僕に合わせてくれた)と3段階にわけ2時間かけてゆっくりと食べる。しかしこの時間のかけっぷりは、やはりベルギーではお昼ご飯がdînerで1日のメインなんやねとちょっと納得。"salade du blé"という野菜(全く小麦(blé)とは関係ないのに何故?)がえらく気に入ってサラダお代わりまでしてお腹一杯、っていうかassez!その後街を案内してもらったんやけど、急にお腹が痛くなってきて近くのプールに緊急避難。もうちょっとで「faire mon culotte !」。ふーっ、ベルギーの片田舎で生き恥をさらすところだった。危ない危ない。街にはボタ山(terri(l))がそこら中にあってかつての石炭産業華やかし時代=ワロン全盛期を想像できる。途中で天気も晴れて豊かな自然をたっぷり満喫。
家に帰ってからもお腹いっぱいなんやけどタルトを頂いたりと、日々の貧しい食生活からは想像だに出来ない状況、お腹が驚いている。今日はちょっと都合が悪いということなので帰ることになるが、隣の家の人に頼んで車で駅まで送ってもらう。その隣の家の人もとっても親切で次のちょっと大きな駅まで送ってくれる。いたせりつくせり、たっぷりの親切を充電しました。
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| M O N S
| Division3だけど"Stade de Vedette" |
| 羊を巡った。
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| 1月28日(日)
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ビールのページを作ろうと頑張って様々な種類のビールを飲んでいるんやけど、いまいち進まない。ビールを飲みながら本を読んでそれについての情報をまとめて、そして一々これどんな味やろとか考えて飲むのはどうも楽しくない。ビールなんて「あーぁ、もうなんも味分からん。面倒くせー。生一杯!」ってな感じで飲むものなんやね、少なくとも僕には。義務。じゃ止めろといわれても、せっかくやから作りたい。で思った。ずっとお母んが『苦労は買ってでもしいや』って言っていた(いる)けど、多分こういうことやねんろうね。あぁー、俺ってあほやね。ビール詳しくなったら将来なんか役に立つかな?数学よりは、いや、数学は役に立つし、古典も漢文も役に立つ、社会はもちろん、こう考えると学校でやったことはわりと無駄がないね。あぁ!間違いなく「全校集会」よりは役に立つか。あと報告書より。さてコレが終わったら次は「ヨーロッパの煙草」について調べよう。それぞれの煙草を1本々々味見……、本当に死ぬ。
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| 1月29日(月)
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今日は何かからだの調子がおかしい。頭がぼっと……。多分熱がある。この生活やったら体も「もうええっ」ってなるね。薬飲んでビール飲んでねよ。
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| 1月30日(火)
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最近外国人向けのフランス語のクラスの内容がずっと討論になってきた。ベルギー人の未来に対する考えについてのアンケートをもとにそれぞれの意見を言う。例えば今日なら「将来重大な核の災害が起こる」、「将来作家というものがなくなる」など様々。なかなか思った事が言えない。他人の話を聞きながら自分の意見をまとめていくのはなかなか大変なことで。自分の思想にはまって自分の意見を言うとどうも的外れらしく場が一瞬止まる。えぇ?そういうことやん。けど彼らはどうしてこう言いっぱなしの意見が多いんやろね。多分どう反対するか、どう賛成するかっている討論の形でヨーロッパ式ってのがあってみんなそれに従ってるんやろうね。すぐ「いやー違うやろ」って方向に行くから。うん、それにしても日本語で思いっきり語りたい。すごく僕にとって大切な意見でもフランス語でいうと取るに足らないものになる。やっぱり言葉というものは不思議なものです。
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| 1月31日(水)
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はぁーとうとうこの自堕落な生活が牙をむいた。頭が痛い喉が痛い、はなが出る。風邪っぽい。あくまで「っぽい」。これ以上ひどくならんことを祈るしかない。異国の地での一人風邪はあまり気持ちのいいものじゃないから。
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