12月1日(金)           
朝6時半起床で日本語の授業に出て、昼からはfnacにBruxellesに本を買いに行く。中途半端に時間が余ったので、地下鉄駅巡り(なかなか面白いと聞いていた)を慣行。ひとつひとつ特徴があって、なかなか良かった。ベルギーでは地下鉄の構内や市役所といった公的な場所では写真を勝手に撮るのは禁止されていて、撮るには許可が必要とのこと(SNCBの駅も然りで、だから鉄道写真マニアがeurostarとかぱしぱし撮っている姿を見んねやねと納得)。だからこっそり「外国人やからそんな規則なんて知らん!」て雰囲気でとった写真。

Stockel Pannenhuis
- Stockel -
"tintin"駅。
- Pannenhuis -
狂気の沙汰としか思えん……
深紅の駅。

誰の役にもたたんと思うけど、記念に(?)、『携帯購入から使用までの流れ』。

1. 携帯本体を購入    これが高くて1万以上はする。SIMENSよりはNOKIAのほうが「C'est mieux.」らしい。
2. "Welcome pack"を購入    "orange"と"proximus"という2つの会社というかサービスというか、銘柄というか分からんけど、ある。中には"carte SIM"と"numéros utiles"という2枚のカードとフランマン語とフランス語の両方の説明書(日本のやつに比べて薄い)が入っている。
3. "carte SIM"を装着    携帯の裏っ側をぱかっとあけて、小さな小さな"carte SIM"(いってみたらICカードかな)を装着。
4. 電話をかける    "orange"に電話して、名前、住所、携帯の電話番号("Welcome pack"を買った時点で決まっている)、numéro carte SIM、numéro MSISDN(これが何を意味するのか不明)を伝える。対応するおっさんが取っても感じが悪いのでとてもいやな気分になる。悲しくなる。
5. 待つ    登録(多分)が済むまで20分待つ。
6. 削る    "numéros utiles"のカードの裏を削って15桁の数字を出す。このカードで(この番号で)1000FB分通話することが出来る。
7. 押す    指定の番号に電話をして、15桁の数字を押す。詳しいことは"numéros utiles"カードの裏に書いてある。
7. 完了    買ってから1時間もかからずに通話を開始することが出来るようになる。簡単。
          

  
  
12月2日(土)           
今日はむっちゃ動いたしむっちゃ色々な事をした、ような気がする。けど、今思い返してみると何もたいした事はしてないことに気付く。朝6:30に目を覚ます(強引に)。寝たのが4時過ぎなので睡眠時間2時間。目が開かん。そんな辛い思いをして8:19の電車に乗ってBruxellesへ。何で2日も連続でBruxellesなんぞに行くのかといえば、昨日Adndréと話をしていて、「明日Bruxellesの図書館に行くから一緒に行くか?」って聞かれて(最近ずっと図書館のことを聞いていたので気にかけてくれていたらしい)、「もちろん」と答えてしまったから。しかし、朝8時過ぎの電車なんて、夜寝ることが出来ないことが決定している僕には酷なもの以外のなんでもない。がんばって8時前には家を出る。外はまだ暗い……。Monsの街はもうすでにかなり前からイリュミネーションが取り付けられていている。しっかし祭事になるとものすごく力を入れるこの街の人々。働け!
待ち合わせをしている一番後ろの車両へ向かう。大きな声で呼ばれる。はぁー、僕のテンションとは正反対に彼は朝から全開だ……。Adndréに挨拶、そして友達のCristopheに初めまして。電車の中で話していると今日は図書館行かないと言い始める。fnacに行くことになったと。いやいやfnacは昨日行ったんやって……。まぁここまで来てしまったし、それに今日は僕のためにBruxellelsを案内してくれるらしいので、まぁいいか。

Mons MUJI Chapele Foujita
朝8時でこの暗さ。
実際はもっと暗い。
MUJI
「無印良品」を説明するのに一苦労。
また会ったSt-Nicolas
トラクターに乗っていた。

fnacで『Nouveau Dictionaire des difficultés du français moderne』という本を購入してしまった。この本は昨日から気になっていたんやけど、Adndréに聞いたら「C'est très bon!」ということなので購入を決意(ただ彼でもなかなか難しい本といっていたので、多分現在の僕には手が出ない可能性がある)。CD-ROMが付いて2470FB(6200円)なり。他にも何冊かかって昨日とあわせると計8600FB(約2万1千円)も浪費してしまう。全部読むのに多分3年はかかる……。多分今ちょっと頭おかしくなっとる。金遣い荒すぎ。
その後は以前僕が「スタジアム見るのが好き」って言っていたことが(多分)影響してAnderlechtの『Stade Vanden Stock』(地下鉄AのSt-guidon下車後徒歩5分)とベルギーのナショナルスタジアム『Stade de Baudouin』(Baudouinは現在の王さんの名前:地下鉄@AのHeysel下車すぐ)を見学することに。そしてベルギー万博の名残り、“非美的”超巨大“無用”建築物の"Atomium"を見学。Adndré1人がどうしても中に入りたいと言い張ったが僕とCristopheは何の興味もなく外から見るだけ、ただ彼を説得するのに骨が折れた。その後は2人と別れ僕は日本語の本を売っている本屋さんを探す旅に出る。この本屋は先週Dominiqueさんのスピーチコンテストのときに寄った所なんだけど、店の名前も、その場所も、最寄の地下鉄の駅名も忘れていて、大体この辺りだろうという目安だけを頼りに探す。地下鉄乗ってここだと思うところで降りて、地上に出て、あたりを見回して違うとまた地下鉄に乗り次の駅へむかう。この繰り返し。そして5つめぐらいの駅でやっといつか見た景色が目に飛び込んできた。もうすでに6時を回っていてあたりは真っ暗、すごくうれしかった。忘れないために:地下鉄@AのBeaulieuで下車し駅の外に出ると日本人学校がある。そしてその近くにその本屋がある。あぁ、名前を確認するのを忘れた……。

Stade Vanden Stock Stade de Baudouin Atomium
Stade Vanden Stock
ここでLazioやRealと戦うわけだ。
Stade de Baudouin
ここでW杯予選が行われるわけだ。
Atomium
“非美的”超巨大“無用”建築物

最後一人でMonsに帰る途中に新しい出会いがあった。まぁ、女子じゃないけど……。彼はValencienneに住むフランス人で、しばしばMonsやBruxellesに遊びにくるらしい。彼はいきなり「GO-PASS一回分売ってくれ」と言ってきた。なんかすっごい馴れ馴れしくて、そしてあまりの馴れ馴れしさがかなり怪しくて、うっとしいので「Je ne comprends pas. Je ne sais pas parler le français.」とむちゃむちゃいらついた様子で邪険にあしらったんやけど、彼はさらに馴れ馴れしく英語で言ってきたので、はぁーまぁいいかちゅうことで、GO-PASS一回分150FBで売ってあげた。まぁ1FBの利益が出たことやし……。しかしその後喋っているとむっちゃいい奴で、見た目も恐らくヨーロッパで一番多い感じの若者男士という感じで一杯喋った。ゆっくり喋ってくれるし……。Monsに着いてからも途中まで一緒に帰った。今度あそぼーやといってアドレス交換して別れる。彼はテクノとラップが大好きとのこと、この点はまったく理解できん。まぁこんな感じの一日。やっぱりたいした事は何もない。
最後に、いまだに携帯の使い方が分からん。どうやったら留守電が聞けるのか……。いまいち説明書を読む気になれん。ちゅうことで。
          

  
  
12月3日(日)           
昼に起きて洗濯して、風呂はいって、ビール飲んで、サッカーを見に行く。それだけ。サッカーではSt-Nicolasが始球式をした。そしてゆっくりとゆっくりと退場していった。邪魔。非紳士的行為やね。コインランドリーの前で太陽いっぱい浴びながらタバコを吸っていた。ふらふらしたずっと一人で大声を上げている兄ちゃんに遠くから声を変えられてタバコを一本上げた。ろれつ回ってなくて何言っているか分からんし、せっかくのいい気分が。邪魔。ちっちゃい奴やし、ふらふらやし、それに一人やし、こ奴に絡まれても大丈夫。

Stade de Mons またまたSt-Nicolas

          

  
  
12月4日(月)           
朝雨、昼快晴。今日はひっさしぶりにたくさん勉強をする。
Enzo Scifoがとうとう引退。何か監督になるって新聞に出ていたから、プレーイングマネージャーになるんだと思っていたら、昨日の試合でスーツを着ていた。はぁー、引退か。ひとつの時代が終わったね。思い起こせば’86ワールドカップメキシコ大会、彼は印象的なプレーと共に国際舞台に衝撃的なデビュー。イタリア移民の子であったことからイタリア代表にもなれた。しかし、ベルギーがより早く彼の才能に目を留め、早々とベルギー代表としてデビューさせる。マラドーナなき後(まだまだ健在だけど)のスター候補として注目されるも、いまいち華々しい活躍を見せることなく、そしてついに引退を迎えた……。けど、ベルギーが生んだ偉大なプレーヤーの一人であることには間違いない。よかった、引退前に彼の姿を人目見ておくことができて。ちなみにScifoの発音は『シーフォ(CHIFOのよう)』。"SCI-"を書くのに発音は"SI-"じゃなくて"CHI-"。むちゃむちゃ例外的な発音。なぜ?−何故なら彼は外国人だから、ということらしい。
Grran-Placeの移動遊園地が去っていく。朝通ったら解体作業が開始されていて、夜通った時にはもうほとんどなくなっていた。作るのも早いし去るのも早い。恐るべし移動遊園地。ただ去った後のGrand-Placeはごみの山。まじで汚い。こんな国の奴らに僕の部屋が汚いと言われたくないと心から思った。
          

  
  
12月5日(火)           
うーん、今日も一日中よく頑張りました。誰か誉めてくれんと割に合わん。最近毎日fritesを食べているんだけど(食べたくてしょうがない)ベルギー人に「fritesの食べ過ぎは体に悪い」と注意され、最近煙草の量が増えているんだけど、ベルギー人に「煙草の吸い過ぎは体に悪い」と注意され、さらにはベルギー人に「もっと勉強しなければならない」と注意され……、どうも割に合わん。
チャンピオンズリーグ。『Real Madrid - Anderlecht』の試合がRealのホームで行われた。4-1でAnderlechtが負けた。やはりアウェーでは弱い。ラジオで聞いていただけではっきりとしたことは分からないけど、Realはすごかった。一方的な試合。とくにRoberto Carlosはずっと名前を呼ばれていた。点も決めたし。負けたのは仕方ないけど、Anderlechtにとってはおいしい話もある。LazioがLeedsに負ける。これでLazioは2連敗。グループ2位以内で次のステージに進める。しかしReal……、Figo、Raul、morientes、McManaman、Hierro、Ivan Campo、Roberto Carlos……、このメンバーは反則やろ。Conceiçao、Savioがサブやで……。
新聞から。Brxlで親子がスキンヘッド(le skinhead)の二人組みの若者に襲われた。といってもいっても何も危害を加えられたというわけではなく、子供の持っていた花が奪われてそれを踏まれ、そしてナイフで脅されただけらしい。すぐに警察に通報したので、この二人組みはあっけなく御用。警察の調べに対して犯人の1人は次のように言ったらしい。「Je suis respectueux des plantes, pas des être humains. Je suis raciste, j'aime pas les bronzés et la suele race valable est la race blanche. (俺は植物は大切にする(→花を踏みつけたという容疑に対して)、人間というものが嫌いなだけで。俺は差別主義者、白人以外は嫌いなんだ。白人だけが唯一の価値のある人種なんだ)」と。白人意外って、俺やん……。やめてや、俺を襲うん。彼は『鉤十字(卍)(croix gammée)の書かれたサンタクロースの帽子(!)』を持っていたとのこと。これが分からん。しかし、これはドイツをはじめヨーロッパ全土で発生している動き。至る所でNaziを崇拝し、外国人排除を謳う若者が増えている。前にも書いたけど、"globalisation"や"unification"の動きがある一方で、確実に"nationalisme"の動きも活発になってきている。やっぱり何かが間違っていて、生じた歪が大きくなってきているんやろうね。もうこのまま進むのは難しいんちゃう。「あーぁ、もう駄目や。よーし、"リセット押そう!"」
          

  
  
12月6日(水)           
今日は"St-Nicolasの日"。よい子はプレゼントが貰える日。今の僕はかなり真っ直ぐとした生活を慎ましく送っていて、かなりよい子なのでなんかくれ、ニコラー。『昔々ベルギーの地に悪い肉屋がいました。この肉屋は子供を街でさらってきては、子供を包丁でみじん切りにして売りさばいていました。そこへニコラが現れて、さらわれていた子供たちを助け出しました。そしてそれ以降、ニコラは子供たちを守る守護神として人々からの尊敬を集めるようになりました』、ニコラにまつわる聞いた話。しかしベルギーの子供たちは"St-Nicolasの日"と"Noël"と"nouvel an"と3連ちゃんでプレゼントを貰えるのか、いや、もし12月に誕生日があると4連ちゃん……。プレステ2(la Play-Station 2)とサガサターン(le Sega Saturne)とNintendo64とゲームボーイ(le Game Boy)が手に入るのか……。いいな。
St-Nicolasについて。St-Nicolasは昔々Lycie(小アジアの地域)のMure[a]の司教やった人。何で子供の守護神になったかっというのは先に書いた逸話も含め諸説あるらしい(だからオランダと話が違うんやね)。それで「3人の少女が貧しさのために売られていくところをお金を払って助け出した(これ日本語でなんて説明するんやろ。言葉が出て来ない。持参金を払って?違うねー」という話から、St-Nicolasは"donneur de cadeaux"と思われるようになった。しかしここで大きな疑問が。ある本に『 ... saint Nicolas, en néerlandais Siter Klaas, introduit par les Hollandais au ]Ye siecle en Amérique, qui donnera le Santa Claus. (聖ニコラ(オランダ語でSiter Klaas)は16世紀にオランダ人によってアメリカに紹介され、後のサンタクロースの元になった)』とあるんやけど、ニコラとサンタは同一人物?オランダ語で"Siter Klaas"というと書いてあるけど、オランダにもニコラいるやん?それにサンタはフィンランドとか北極圏の人じゃ?フィンランドに『サンタクロース村』があるし……。どうもはっきりせん。ちなみにフランス語ではサンタは"père Noël"とか"papa Noël"とか。
郵便局に行く。いつも割とすいている昼の時間に行く。しかし、今日は局内からあふれるくらいの行列。なんでやねん。こんなに人が並んでいるのに窓口が2つしか開いていない。なんでやねん。そしてそのうち1つは客のおばちゃんと局のおばちゃんがおばちゃん同士で揉めていてまったく人の動きがない。しっかし待っている人達はみんな涼しい顔。いや絶対納得いっとらんはずやねん。何ですぐストやデモするくせにこの悪しき状況に対しては何も行動をおこさんの?納得いっとらんねやろ?ということで、隣国オランダへ封筒を送るために20分も待つことに。いやおかしいやろこの状況?

あぁそう言えば、もうすでにニコラからプレゼントを貰った。新聞を買ったら、"Pokémon"のCD-ROMが付いてきた。タバコ屋のお姉ちゃんに「今日はこれが付くんやけど、いる?」って聞かれて、恥ずかしながら素直に「うん、いる」と答えてしまった。で、インストールしてもうた……、(ただでさえ容量パンパンなのに)。なんと151MBも浪費してしまう。しかし、さすがにベルギー、フランス語とオランダ語が用意されているのがすごい。たくさんフランス語喋ってくれるのでフランス語のcomprehensionの練習になる、かな?
          

  
  
12月7日(木)           
腹が痛ーい。何やろ朝からずっと調子が悪い。腹痛てーーー。
朝、外国人用のフランス語の授業で『自分の国の料理のレシピを紹介』するという思い出して、大急ぎで原稿を作る。かといって日本に特徴的な料理といったら寿司とか味噌汁?(日本の料理って西洋の料理に比べて手間隙が少ないような気がするんやけど、その分ちょっとして繊細さが必要になってくると、だってオーブンで2時間とかないからね)、かといってすき焼きやったら手順とか、調味料の分量とかがはっきり言えんし(そんなん勘でしょう)、鍋なんかレシピなんてありゃしない(と思う)。鍋マニア。結局時間もないので「おにぎり」を選択。そして1分で仕上げる。・・・・・・しかし、なぜか今日は発表の機会がない。多分先生が忘れているんやろ。わざわざ先生に言って発表するほどの内容でもないか……。しかし、せっかく書いたのでここで発表。ほんまに自己満足っぷり大爆発なページやね。
Onigiri
1. Préparez du riz.
2. Mettez du riz dans un bal et ajoutez y une peincée de sel.
……やっぱ止めた。ばかばかしい。(↑多分これ間違っとる)
週末は『フランスこ旅行』を敢行。
          

  
  
12月8日(金)           
さて今日は朝早くにDijonに向け旅立つ。7:28の電車に乗るために6時には起床(実際は一睡もしていないので、6時ごろには用意を開始する)。毎週金曜日は日本語の授業に遅刻するのに、Thele先生ごめんなさい。外は完璧に真っ暗、こんな時間に旅立つのは何か「アブラメ釣」に行くよう。Dijonまではなんとなく近い気がするんだけど、うまく接続がいって8時間くらいの行程。Mons-Namurが1時間、Namur-Luxembourgが2時間、Luxembourg-Metzが1時間、Metz-Dijonが3時間半。はっきりいって大旅行。Paris経由でTGVフル活用だと3時間ほどで行けるらしいが、何よりもこのコースのよいところはその安さ。ベルギー国内を「GO-PASS」を使って、さらにフランスの「Découverte 12-25」を活用すると、なんと910FB(!!)(約2300円)で行ける。これは安い。うーん、すっごく安い。8時間の苦行を終え15:23Dijon着。
Dijonでは元Mons留学生の人が今日本語を教えているので、その人の所でお世話になることに。本当に有難うございまする。で、Dijonには現在同じ大学から留学している男子がいるので、彼を誘って鍋をする。鍋、なべ、ナベ、やっぱりものすごく鍋好き。あーぁ、早よ日本に帰って真剣に鍋に塗れたい……。鍋は最高!ビールもワインも最高!そして日本語も最高!久しぶりに人とアルコールを酌み交わしたためか、それとも8時間の行程がこたえているのか定かじゃないけど、どうもちょっと酔ったらしい。激眠……。
今日は"John Lennon"が殺されて20年目ということで新聞でも結構大きな扱い。そして新聞には「20ème anniversaire du meutre」と書かれている。僕にはどうもこの文が居心地が悪い。なぜか、やっぱり僕には"anniversaire"という語が喜ばしい日というイメージがあるから。直訳してしまうと「殺人20周年記念」とかってなるような気がして……。もし彼が生きていれば今年で60歳を迎えたということ。

Dijon Dijon
Dijon
- Pl. de la libération -
Dijon
- どこ?いつ? -

          

  
  
12月9日(土)           
天気がよい。いつになく良い。今回は(も?)全く予定を立ててきていなかったので、「Thomas Cook」を借りてせこせこをプランニング。どうも思わしくない。1つの所を回るのにかなり時間がかかる上に、電車・バスの本数が痛いほど少ない。とりあえず、Fontenayの修道院をまず見に行くことにして、その後もし時間があるようなら周辺の素敵な町たちにも足を運びたい。希望。「2ヶ所周れればいいな」。しかし、駅に行って切符を買おうとするといきなり出鼻を挫かれる。今日は土曜日、これにまず乗ろうと決めていた電車が今日は走らない……。まぁこんなもんやねフランス。まぁ40分後に同じような電車があって、ロスは40分ですんだのが不幸中の幸いかな、フランスにしては!しっかし、腹の調子がよくない。……、よくない。「toilettes=2F」の法則にまたも苦しめられる。

Montbard Montbard
TGV停車駅(?)Montbard
"Noël"まみれの町
Montbard …

"Fontenay"に行くには先ず"Montbard"という電車の通っている街まで行き、そこから6キロの道のりを徒歩またはタクシーということらしい。"Montbard"はTGV停車駅ということで、まぁそれなりの町で、"Fontenay"への中継点的な役割も多分にあるんだろうという僕の期待も、電車を折り駅を出たところで大きく変わる。「何故ここにTGVが止まる?むっちゃ強力な政治家でもいるんかな」と。とりあえず、「office de tourisme」へ行っていろいろ聞かねばと訪ねるものも、14:00までお昼休み。まぁいいか腹も空いていたことやし、何かを食べよう(きっとFontenayには食べ物や屋台がないはずだから、というかあったらいかん)。しかしresutaurantが見つからない、あったとしても休み。barに行って「食べれる?」って聞いてもどこもだめ。仕方ないのでsupermarchéに入ってお惣菜でも買おうか。しかしここで買った「生ハムのサンドイッチ(sandwichといってもベルギーのバゲットタイプのやつとは違って、フランス風の味も、真心も、優しさも、愛もない冷たいsandwich)」はとっても当たり。これは本当に美味かった。Bayonneではそんなにときめかなかった生ハム(食べたっけ?)。

à Fontenay à Fontenay2 à Fontenay2
「Fontenayへの長い道のり」
真剣に歩道が無くなる……
「Fontenayへの分かれ道」 「Fontenayへの大自然」
ヒシアマゾンとマサラッキはここにいた。

"office de tourisme"のおばちゃんはとっても感じがよかった。「Fontenayに行きたいんやけど」と言うと、細かく丁寧に教えてくれる。歩いて行きたいということを告げると、「Vous avez des chances!」と言って、今日は天気がいいから歩いていくのはいいこととむっちゃ誉めてもらえる。そして地図と「何かあったらこのタクシーを呼びなさい。ここはいつもうちと一緒に仕事をしているから安心だから」といってタクシー会社の名刺をくれる。けど、多分何かあってもタクシーは呼べないと思う……、だって道中電話なんてどこにもないような所だから……。さて、行き方:FontenayからDijon方面の道をひたすら歩いて、Marmagneという町まで来たら進路を左にとって後はひたすら自然と対話しながら真っ直ぐと行く。FontenayからMarmagne間で3km、そしてMarmagneからFontenayまで同じく3kmの、片道計6kmの道のり。ちなみにタクシーだと150FF(2300円)ということらしい。
Fontenayまでの道のりはとっても素晴らしい。修道院を観光するのにも劣らないくらいに素晴らしい。馬、羊、牛などの動物を間近に見ながら、山の中を進む道をただひたすらに辿る。周りは音のない世界、自分の歩音のみが聞こえてくる。そして自然が語り掛けてくる(いや、嘘)。まぁとにかく、Fontenayに行くなら「徒歩」を強くお勧めしたい。確かに途中からは歩道がなくなって隣をごっついスピードで通り過ぎていく車は危ないし、途中から全く人影がなくなるのでそのままどこかに連れ去られる可能性もあるかもしれない。しかし、この6kmの道のりを歩いたすえに見る"Abbay de Fontenay"は格別。ただ、天気のよくない日はちょっとしんどいかもしれん。そして注意すべきは歩いて帰ってくるのなら日が落ちないうちに帰ってくるということ。日が暮れると完璧な闇となる。そんなところをトボトボと歩いていたら真剣に危ない。っていうか絶対に被害者になる。
"Abbay de Fontenay"は素晴らし過ぎる。説明ができない。どこかの"cathéderale de Notre-Dame"を10個持ってきたとしても太刀打ちできない素晴らしさ。フランスはやっぱり「simple is best」が体現できてない国。

Abbay de Fontenay Abbay de Fontenay2
素晴らし過ぎる。 けど、庭は嫌い。

夜はDijonで勉強をしている方々とともに、カレーを頂く。サラダを頂く。チーズを頂く。生ハムを頂く。ワインを頂く。ビールを頂く。大満足。そして今日も即寝。これは体にいい。しかし今日は我慢ができなくなってfritesを食べてしまう。フランスはfritesの面では明らかにベルギーに劣っている。再確認。そしてこれは体に悪い。多分僕は病気。「frites症候群」。
          

  
  
12月10日(日)           
Autunに行く。Dijonから1日に1本バスが出ている。autunはなんと言ってもロラン美術館(Musée Rolin)にあるイヴ。彼女は美しい。そして多分腕毛がはえていない(筈)。後数回、彼女に会いに行くと僕は真剣に恋に落ちてしまい、彼女を美術館から盗み出してしまう。それ以外はあんまり好きな町ではなかったね、Autun。天気も良くなかったし、昼ご飯を食べたときも結構切なく扱われたし。まぁそれはそうとして、昨日同様、目的地に向かうまでの行程がよかった。今日はバスだったわけだけど、途中bourgogneワインを産み出すワイン畑の中(本当に"中"。こんなとこ通ってもいいんっていうようなところをバスは走る)を通っていく。よい。何よりも途中から運転手のおっさん(彼がなかなか気のいい奴)と2人っきりやったし……。
帰りは行きと行程を変えて、途中のEtangという所までバスで行き、そこからDijonまで電車。そしてここでキセルをして罰金を取られる……。まぁキセルとはいっても切符は買っていたわけで……。日曜日の午後は「Découverte 12-25」で50%引きじゃなくて25%引きになる時間帯。けどフランスに来てから一度も検札を受けていなかったので、多分大丈夫やろうという判断から、わざわざ自動券売機で50%引きの料金の切符を購入(48FF、約750円)。そしてバスはうまく乗り切ったので、あぁー絶対安心やと思って電車に乗り込んだら、いきなり来た、検札。案の定すぐに見つかってしまう。そこで「僕は外国人。えぇ、この割引はいつも50%引きになるんちゃうん?まじでー?いやーそんなん知らんやん」と思い切りとぼけ続けるが、駄目。思いっきり優しく説明され、しっかりと追加料金を取られる。69FF(1000円ちょい)。何でこの金額になるのか全く分からないけど、法外なペナルティーを取られたわけじゃないらしい。しかし、差額だけを取られたわけではない。ちゃんと25%引きの料金で買っていたら72FF。で結局、117FFを払ったんやから、45FF(約680円)余分に払ったわけ、これがペナルティーなんかな?まぁいいよいいよ、そんなはした金。いい思い出できたことやし……。

Cote D'or EVE
Bourgogneワインね……。 美し過ぎる。

夜は大学の先生にカフェテリアで夕ご飯をご馳走になる。彼は"année sabbatique"ということで地元のDijonに戻って研究をしている。忙しいところをちょっとだけ時間を割いていただいたというわけ。彼は僕は編入して初めての年の会話の先生。あの時はまったくフランス語というものについていけずに、途中で断念した過去が。しかし僕の立場を理解してくれてとっても感謝している先生。いろいろ話をして頂いてとっても感動的な時間を過ごすことが出来ました。しかし、僕はまだまだフランス語となると言いたい事が言えない。言いたい事は沢山あるのに……。まだまだ。けど、昔に比べたら確実に言っていることは理解できるようになっている。僕は確実に進歩している、ちゅうことかいな。
          

  
  
12月11日(月)           
本当は昨日(今日の)午前2時過ぎの夜行で帰ってこようとしていたんだけど、体力的な理由で断念。大変申し訳ないけど、もう一日泊めていただくことに。朝8:45の電車に乗って、またまた8時間の行程を経てMonsに帰ってくる。うーん疲れた。Monsの街はDijonに比べると小さい。小さ過ぎる。激小。そう言えばDijonの街には日本人が50人ぐらいいるらしい。うーん、羨ましい。住みやすそう。帰ってきて、その足でDominiqueさんに日本語を教えてに向かう。いやー疲れています。ぼろぼろ。ごめんなさい、Dominiqueさん。
Luxembourgでの待ち時間を利用してタバコの買いだめをする。噂にたがわずタバコが安い。いつも吸っているMarlboroのロングが1箱99FL(約250円)。ベルギーでは1箱126FB(約320円)だから、20%ちょい安い。10箱買ってしまったので、600円ぐらい得したことに。うーん、けどたった600円かー。もっと買っとけばよかった。
さて家に帰ってきて一息ついたところで、真剣に眠れないことに気付いた。むっちゃ疲れているはずなのに、眠れない……。電車の中で腐るほど寝たしなー。けど、明日は6:45に起きて8時前には学校に行かないとまずい。今回は本当に重要。もし遅れたなんて考えただけで恐ろしい。すべての信頼を失う。留学がここで終わる。だから寝なければ……。しかし……眠れない。
最後に、Tuneさん、どうも有り難うございました。結局3泊もさせていただいて。感謝です。
          

  
  
12月12日(火)           
うーん、今日は疲れた。ちゃんと、見事に、完璧に早起きしたし。ちょっと溜まっていた細かいことを片付けて、いろいろ考えて頭が熱い。しっかし、眠れない……。もうここまでくると病気やね。あまりにも眠れないので週末から出かける北欧旅行のプランをちらっと考える。うーん、北欧をなめていたね。想像以上に広い!次の街まで電車で10時間とかざら。1日が移動でつぶれる日がある。そしてクリスマス・年末という時期だけにどれだけ人が動いていて、席は取れるのか、宿は取れるのかがまったく想像がたたない。そしてなにより、"Thomas Cook"の新しいバージョンがないと細かいプランが立てれない。年末はどうなんやろ、電車大増発か?激減か?それが問題(そう言えばフランスで「To be or not to be abonné」というCANAL+の広告を見た。なるほどと思ったけど、よくよく考えるとそう面白くはない。それはそうとして初めてこの広告を見たとき、えぇ!英語にアクサン記号ってあったっけ?と真剣に思った。ただそれだけの何の意味もない無関係な話)。あまりにも広すぎる。今日はここまで。
FIFAが今世紀最高のプレーヤー(le Joueur du Siècle)を発表した。20世紀で一番偉大なプレーヤーはというと、なんとMaradonaとPeléの2人が受賞。何が"なんと"かというと2人が同時受賞したということ。これにはいろいろな伏線があって、ここ1週間ぐらいずっと話題になっていた。まず問題はFIFAが"le joueur du siècle"を選ぶのにinternetでの投票を利用したことから始まった。投票だけによるとダントツ1位がMaradona、そして次にPeléということ(ちなみに3位はBaggioだったらしい……)。internetの利用層の比率を考えればこういう結果が出るのは当然予想されること。Peléをリアルタイムで見てきたおっちゃん(おじいちゃん?)たちがそうそうinternetで投票するとは思えないから。もちろんブラジル人は納得いかない、大反対。そしてブラジル人だけでなく世界中のサッカー関係者も大抗議(こうしてみるとアンチMaradonaってやっぱり多いんやね)。で、この抗議の嵐にFIFAがびびって、結局は2人同時受賞ということになった。FIFAのやることはいつも同じだね。これじゃまるで日本と韓国でどっちでW杯を開催するかを決定できずに、結局同時開催という線をとったのと同じ、まったく同じことの繰り返し。情けない……。
けど新聞紙上でも徹底的にMaradonaバッシング路線。Maradonaのことを「Le dieu des pauvres brisé par la poudre des riches (訳せない……)」と言ってのけているし(実際このフレーズはMaradonaが麻薬で捕まった時のものらしいけど)、さらには「le Joueur du Siècle doit être irréprochable sur les terrains mais, en outre, également en dehors ... son (Maradona) palmerès parle pour lui mais pas sa vie d'homme (今世紀最高のプレーヤーはプレーがほかのプレーヤーと一線を画している事は当然として、グランドの外においての行動が特に重要となってくる …… Maradonaのプレーヤーとしてのキャリアは全くもって素晴らしいものではあるが、彼の生き方自体は決してそうではない)」と。いやー、言われまくっているね。ちょっと止めてほしいね、尊敬するMaradonaになんてことを。彼はサッカープレーヤー、プレーこそが必要なんだと僕は思うね。最後に、同時受賞になるかもという話を聞いての2人の反応が紹介されている:Maradona→『絶対に俺だけじゃないとイヤ』、Pelé→『ええよ、別に2人でも』。そして「ben voyons ... (ちゅうことや、分かるやろ?)」と締め括られている。いや分からんね。なんてMaradonaは人間味溢れるんやって思ってしまう。
          

  
  
12月13日(水)           
今日は昼まで爆睡。まぁ水曜日は午前中授業がないので別に寝ていても何の問題もないんやけど、ただ今日は午前中のうちにちょっとBruxellesへ行って用事を済ませてこようとしていたので、なんとも言えずもったいないことをした。毎週水曜日は昼まで寝ようとして郵便物を届けてくれるおばちゃんに起こされるんやけど、今日は手紙なし。うーん、こんなもの人生なんて……。そしてこれも一応ベルギーのせいにしておこう……、C'est la Belgique ……。
昼から学校に行って、帰りはものすごい豪雨。昼はあんなに天気がよかったのに……。もういっちょ、C'est la Belgique ……。もちろん傘など持っている筈がなく、もうやられるがままのずぶ濡れ。そのおかげかなにか6時ごろから睡眠に入ってしまう。そして……、11時に起きてしまう。あーぁ、もう絶対寝れない。このまま朝まで……。
          

  
  
12月14日(木)           
ずーっと雨。もちろん夜は眠れなかったわけで、そのまま朝の授業へ向かう。そして、昼からBruxellesへ旅行の準備をしに行く。旅行の準備とは、"Thomas Cook時刻表 12月号"、"Köln〜København の夜行の予約"、"ユース(Auverge de jeunesse)の会員証"。 時刻表はGrand-Placeの近くにある"Thomas Cook"のオフィスで簡単に買えた(実際は最初違う方のオフィスに行ったんだけど、丁寧に教えてくれた。時刻表が帰るのはGrand-Placeに面している方)、855FB(約2150円)でわりと高い。ユースの会員証は"rue de la Sablonnière 28"にある(その通りが分からなかったので""で聞くとすぐに教えてくれた)"LAJ"という所で3分ほどで出来る、350FB(約880円)。電車の予約が一番手間取った。最初Centale駅で聞くともう26歳以下の割引を対象にした席は全部埋まっているから(明日出発を考えていたけど、金も土も日も駄目といわれる)正規の料金でしか買えないよと言われる。むちゃむちゃ割り引きに慣れている今の僕には正規料金で買うのが何か抵抗があって、その場は「じゃぁ、いいや」と言って購入せず。後で、Nord駅に行ったときにまた窓口で聞くとなんと割引で買える!と言う。さっすがベルギー、意味が分からない。まぁ多少これを期待していたわけだけど……。しかし、不思議なことにcentrele駅で正規料金と説明された料金と、こっちの割引料金と同じ金額。うーん、分からんねー。しかしこっちのお姉さんのほうが多分熟練度が高いように見えるので、恐らくCentrale駅のお姉さんの間違い出だろうと判断、Liège〜København間の乗車券とKöln〜København間の夜行の予約をする。しめて4460FB(1万1千ちょい)、たけー、こんなもん旅行中の5日間の生活費に相当する(北欧なのに)。夜行といっても寝台やcouchette(簡易寝台)ではなく普通の座席席なのに……。さすがに技術大国ドイツの鉄道を利用するだけあるね、とどうにか納得しようとするものも、やっぱり納得いかず。高い。ちなみに金曜初の夜行は 座席席がすべて埋まっていて、土曜発に変更。割とこの時期満席になるんかな?全く予定も予約もしてないので、若干北欧に行ってからが心配になった(クリスマスと新年という2大イベントを迎えるし……)。最後に一番衝撃的だったこと。"Thomas Cook 時刻表"のオリジナル版は紙質がいい!ペーパーバックとかはあんなに粗雑な作りなのに……。時刻表にこんな紙質はいらない、時刻表はペラペラ紙で十分。
これだけの事が今日は2時間足らずですむ。うーん快調。けどずっと雨の中だったので、家に帰って風呂に入りながらビールを飲んでいるとぐっと疲れが出てきてそのまま眠ってしまう……。そういうことで夜の授業は休みということで……。
          

  
  
12月15日(金)           
今日は2000年最後の授業。本当は来週まで大学があるようだけど、今年はここまで。打ち切り。そして最後の授業が日本語というのがなんとなく僕の運命を物語っているんだけど、最後ということで気合を入れて8:00には大学に着く(夜一睡もしていないので起きれる、起きれないの問題じゃないんだけど)。周りは真っ暗、そして一番乗り。けどよく考えたら1講目から日本語の授業に出席するのは2回目か3回目。うーん、何と勤勉じゃない学生だろう。そしてちらほらと学生が集まってきて(そうは言っても僕を含め5人だけど)、「あれ今日はテストなのに、何で早く来たの?テスト受けるの?」と言われる。テスト……?いやいや、"J'ai fini avant commencer"って。まぁせっかく早く来たんだから授業に出てテストの間は久しぶりに手紙を書く(なんて感じの悪い行為、ごめんなさい先生……)。ちなみにテストは『Ecrivez ces chiffres en Kanji et donnez la prononciation en Hiragana : 245308』とか『Mettez les particules et traduisez les phrases : 私_田中さん_先生_車_東京_行きました。』といった問題。日本人がフランス語の数字を読むのに一苦労するように、彼らも日本語の数字を読むのが苦手。桁の取り方が根本的に違うからね。みんな良く出来ていました。その後、授業で先生に「"l'amour passe par l'estomac"って日本語では何て言う?」と聞かれて、はて、なんと言うでしょう?『愛は胃袋から』?うーん、分かるような分からんような。ちょっと思ったんやけど、ベルギー人やフランス人の男子の方が、彼女に対して料理を作ってくれる事を望んでいるような気がする、日本男児より(あくまで僕の周りだけでの比較だけど)。そして彼らは日本人女子が身の回りの事を全て、当然の事として、してくれると思っている……。
今日は今年最後の大学にふさわしく(?)、知っている奴らほとんどに出会う。まさに1年の総決算やね。そして皆に「明日からスカンジナヴィアに旅に出る」と同じことを何回も何回も説明したので疲れた。そして彼らも口をそろえて「やっぱり日本人は金持ちやね」と同じことを言う。いやいやむちゃむちゃ貧乏旅行やっちゅうねん。さらに寮に帰ってからも寮のマダムに同じく旅行の説明をすることに……。彼女はどうも僕が休み中に日本に帰ると思ってたらしく、旅行に行くと言ったら驚いていた。うーん、日本に帰るほうが喜ばしいことなんやけど。「きっとサンタクロースに会えるよ」と。そうやね……。
今年最後のベルギーに対する文句2つ。やっぱり郵便局は狂っている。今日は今までに最高の待ち時間、ゆうに40分を超える。ごっつい行列ができているにも関わらず、途中で窓口が1つ閉まるし……、カウンターの奥からは楽しそうな笑い声が聞こえてくるし……、1つの窓口では局員おばちゃんと客おばちゃんが長い間喧々囂々と遣り合っているし……。やっぱり狂っている、郵便局。局内はごっつい激しくクリスマスバージョンに模様替えされ、色々飾り立てられているけど、そんなんええし早よしよ。もう1つ、大学図書館のコピー機。あまりにも切ないよ。あの機能の無さ、あの遅さ、あの頭の悪さ……。けどこれは仕方ない、誰も悪くない……。まぁコピー自体は安い。100枚コピー出来るカード=170FBだから、1枚=4円くらいだから。慰め。
ではいよいよ明日、僕は旅立ちます。

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