10月1日(日)           
今日は1日な〜んもやる事なし。ちょっと勉強しよう。こっちに来てから何も出来てないから。って言っても何をやっていいものやら、分からん。とりあえず会話のシュミレーションをして表現力を増やそう。よし、イメトレ、イメトレ。目を閉じて大学での会話を、店での会話をイメージ。いかん、目を閉じて何かをイメージしようとすると良からぬ事が頭をよぎる。それも全部日本語で、いかーん!
昨日の新聞から。ベルギー王室のLaurent王子がスピード違反を犯したらしい。新聞によると2週間前、王子は高速道路を190km/hでかっ飛ばしたらしい(ちなみに彼の愛車はSubaru Impreza)。でスピード違反の車を写真で撮るやつ(あれ、これ日本語でなんて言うんやったっけ?オービス?忘れた)でばっちり写真を撮られたらしい、けどあまりにも高速だったので解読に時間がかかったらしい。ベルギーでは王様以外は普通の人と同じ身分で何の皇室特権も持っていないらしいので、王子も5000F(約2万5千円)の罰金と2ヶ月間の免停処分を受けたらしい。彼は去年にもgendarmerie(憲兵、交通取締とか日本の警察のような任務もする組織)の検問を王室のセキュリティーに携帯で電話して、それを利用して突破しようと試みた前科の持ち主らしい。日本では考えにくい事だね。だって、皇太子が阪神高速を時速190kmでかっ飛ばしている姿なんて想像つかんし……。これはベルギーでは皇室がより身近な存在だということかな?
もう一発昨日の新聞から。オランダでこの日曜日から飾り窓(maisons closes)が法的に解禁。これからは売春婦(prostituée)の人達も恥ずかしくなく仕事が出来ますよ、って書いてある。とは言っても、この法律は現在ある状況に法の規則を合わせただけ。がんがん頑張ってオランダの経済を盛り上げて下さいねって言っている訳でなく、どんなに頑張っても壊滅さすことは出来んのやからこっちから歩み寄って売春は合法にしたろやないかい、だから度を越したことしたらこっちも黙っとらんでっていうこと(やと思う)。だから街の風気を乱したり、未成年や不法滞在の外国人を働かしたり、強要して働かしたりしたら1年以上6年以下の禁固刑が待っている。もちろん客の方にも適用されるので気を付けましょう。そういうことなんやけど、売春が合法になったからどうのという問題じゃなくて、現在そうなんだから一応法の方で合法にしてそれ以外はきっちり取り締まろうという、このスタンスが国として凄いと思った。多分同じようなことでマリファナも合法になっているんだろうけど、すごい考え方だね。さすが「実験国家」オランダ。けど、よーく考えると日本とは全く反対の考え方。「青少年保護条例」とかがんがん作ってあくまで違法にしようとしている訳だし、売春なんてもっての他。けど現に日本でも売春はあるし、アジアにもオランダにも日本からたくさん出かけとるやん(この状況は日本人だけじゃなくドイツ人も同じらしい、オランダの飾り窓にドイツから団体サンが来ているらしい)。この人口3、4万のMonsにすら飾り窓があるらしいんやから……。どっちの考え方がいいのかというのは難しい問題だけど、現にその状況があるわけだから、オランダの立場の方がより柔軟で人間的だと思うけど……。まぁ、僕には全く関係のない問題だから。
いやー、これで僕がどれほど暇しているかばれてもうたな。
今日は朝からずっと頭がいたい。どうも熱っぽい。そして喉がいがいがする。多分風邪やろ。典型的な三つの症状やし。3、4日前から太陽が出なくなったし、急激に寒くなってきていたし。それに昨日3回も風呂に入ったのがきいたのかもしれん。こんな一人状態の所で風邪をこじらせたら……怖い。ひどくならんうちに薬を飲んで休もう。お薬、お薬。けど、本当に急激に寒くなってきた。今日なんて部屋でハーフパンツでいるのがちょっとつらいくらい寒い。いつになったら暖房(スチーム?)が入るんやろ?いやー、頭が割れそうに痛い。
          

  
  
10月2日(月)           
寒い寒い。はぁーここ何日か太陽の姿を見てないね。Où est 太陽 ? 相変わらず頭は痛いし、熱っぽい。あーぁ、うっとおしい。駄目だ。気持ちだけが先走って、言葉にならない。言いたい事は死ぬ程あるのにそれが言葉にならない。こんな時は歌で気持ちを伝えるしかないのかな?
時間があったので図書館で適当に時間を潰す。結構辞書とか日本(語)関係の本が沢山あった。まぁ誰も読んでないようだけど。その中で『ミニ会話で学ぶフランス語の決り文句』市川慎一(大修館書店)ISBN 4-469-25048-1って本がいいらしい。実際ベルギー人曰く、本当に日常会話でむっちゃ使う表現が結構載っているらしい。これはなかなかいい本だと言うこと。ベルギー人が薦めていたので、僕もお薦めします。
Mumuに日本の友達に送る葉書の宛先を書いてって頼まれたので、それを書いてあげて、少し喋って今日はおしまい。頭が痛い。がんがんがんがん。今日も薬を飲んで寝ましょう。けど、薬をワインで飲んでいいのかな?多分駄目なんやろうな。いや、なんかいいような気もするけど。分からん。
          

  
  
10月3日(火)           
朝から学校へ行く。今日は久しぶりに太陽全開。けど寒い。頭の痛いのはないが、寒くて体がぞくぞくする体調よくない。しかしこんな時でも笑顔を忘れることは出来ない。日本ならムスっとしていたのに、っていうか学校に行ってなかってね、こんな状態なら。けど狭い大学やな。知ってる奴全員にあった。LuigiもMumuもAndréもTierやその他アメリカ人たち、まぁこれだけしか知り合いがいないと言うのは何とも悲しいことだけど……。今日から「le cours de français pour non-francophone 」が始まった。フランス語を母語にしない人たちのためのフランス語と言っても周りは全てヨーロッパ人。全くどこへ行っても僕が一番フランス語を話せない。気が休まる授業がないね。内容はVichyの夏季講習と同じようなこと、最初2人で自己紹介をして、相手をみんなに紹介する。しかしアイルランド人の名前は覚え難い。聞いたことのない音のオンパレード。ごめん覚えられないから。男子3人で、あとは女子。圧倒的に女子が多いのは何故?
今、メールを家で自分のパソコンで書いてフロッピーに保存して、それを学校にもって行ってhotmailで送信しているんだけど、文字化けしているらしい。うーん、多分JISとShift-JISの漢字コードの違いだと思うんだけど(けど一番最初は上手くいったようなので、ちょっとふに落ちないところもあるんだけど)……、漢字コードを変換するソフトを使ってねって言うのも酷だし……、こっちでどうにかするしかないんかな?どうすればいいんやろ?うーん。
夜は、これも今日から始まった「le cours de français pour étrangers (外国人のためのフランス語講座)」。先週のテストで散々だったからもちろんクラスは一番下(だと思う)。けどクラスの具合は今までになく良い。もちろん僕が一番フランス語下手であることは間違いないんだけど、なんかどうにか頑張ればみんなについて行けるっているような感じ、何よりもみんなわりと文法を知っている!(Cavilamのようなひどい状況じゃない) 受講者は19歳から45歳まで、国籍はロシア、チリ、ドイツ、ギリシャ、モロッコ、ベルギー、中国、ブラジル、スペインと様々。結構軍関係(前にも言ったけどMonsには巨大な軍事基地がある)の人が多い、兵隊さんの子供とか奥さんとか、ドイツ人の人はその基地に勤めているし。しかし、この居心地の良さはMonsのシステムがいいのか、それとも僕のフランス語力が上がったからなのか。まぁとにかく3ヶ月頑張りましょう。
まぁとにかく今日はあまりにも多くの人達と出会った。到底僕にはみんなの名前を覚えることが出来ない。あしからず。絶対無理。
          

  
  
10月4日(水)           
今日からもう1つの「le cours de français pour non-francophone 」が始まった。けど、まぁメンバーは同じなんかな。けど若干人数が増えた。席が足りないくらい。けど初めから留学生の数分かっているはずだから、それにあった教室を用意しておけばいいのに、大学よ。で、内容。猿と人間の違いについて、まずグループで話しあって、次にVIDEOクリップをちょっとずつ見ていく。はっきり言って今日は全く参加できなかった。グループ作業でも……、まずいまいちやることが分からなかった。ちょっとはみだした感がある。ちくしよう!意見を言うことが出来ない。悔しい!やっぱり彼ら、彼女らは大学生だ。沢山の語を知っている。ヴォキャブラリーで不利を感じたのは今日が始めて。本当に知らん単語がばんばん出てきた。先生の口からもばんばん。悔しい!あんまり分からなさそうにしているので同情なんかされたりして……。
学校帰りにアメリカ人のティレルとスーザンに会った(まぁ、毎日のように会っているけど)。彼らによると昨日から始まった「le cours de français pour étrangers」を人数が多いからという理由で受講することが出来なかったらしい。それもアメリカ人だけ受けることが出来なかったらしい。彼らはかなり怒っていた。「C'est stupide!」と言っていた。うん、確かになぜアメリカ人だけが?彼らは朝の方のコースも取っているんだけど、受講したいのに受けさせないというのはやっぱりおかしい。そりゃ納得がいかん。
夜は"mitraillette pita viande"というkebabとかcyrosとかの仲間みたいなものを食べる。バゲットに肉と野菜がパンパン煮詰められたもの。もちろんポテト付き。それで150F(約350円)。量が半端じゃない。半分ぐらいで腹一杯になった、別にお腹が減っていなかったというわけでなく、真剣に全部食べ切ることが出来なかった。けど、これはなかなかよい。けど食べ続けたら体に悪いような&むっちゃ太るような……。
新聞には今日の天気はdouxって書いてあったので、わりと薄着で学校に行った。けどむっちゃ寒かった。今までで一番寒いやん。新聞の嘘吐き。
          

  
  
10月5日(木)           
Duponの授業に行った。けど誰もいない。後で聞いたところによると休講だったらしい。で、それは昨日の授業でDuponが言ったらしい。って言っても、昨日僕は彼の授業がないし……。突然やん。張り出せよ、休講情報。どうなっとねん。何でやねん。仕方ないので図書館で時間を潰す。その後の授業も分からんかったね。何しとるんやろ?で、来週までにやることを言われたような気がしたので、後で先生に聞きに行くと、ちょっと説明して後は誰かに聞けと言われる。仕方ないのでLuigiに聞く。けど彼の説明は分かり難い、んで、ちょっと面倒くさそうやったし、ほんならもういいや。別に頑張って宿題やっていく必要なんてないんやし。この授業捨てようかな。けどこれ捨てたら他のやつもどんどん切り捨てていくことになるんやろうな……、まぁそれでもいいんやけど。何やってるか分からず授業でていることは意味のあることなんかな?集中力が切れかかっている……。
夜は『外国人のためのフランス語講座』。こっちもちょっと置いていかれ気味だけど……。やっぱり彼らは聞けるよ。
          

  
  
10月6日(金)           
朝起きるのがつらい。寒いし、眠いし……。で、ボケボケのまま歯を磨こうとしたら、洗顔材で歯を磨いてしまう。死にそうになる。もう気分は最悪。3、4年前にも同じようなことがあった。もちろんその時は学校には行かなかった……。今日も一挙に学校行く気なくなったんだけど、今日は始めての「Japonais」の授業。もしかしたら僕の生命線になるかもしれない授業。どんなに無理をしても行かねば。けど、すっごい気持ち悪い。
日本語の授業は7、8人。まぁ、こんなもんかな。所詮彼らにとって日本なんて、遠い遠い遠い国でしかないんだから。残念ながら……。授業はもちろんフランス語。何をやっているのか分かるぶんだけ他の授業より気が楽だけど、相変わらず先生の言っている事を100%理解出来ているわけじゃない。残念ながら……。ざっと3時間も授業が続いて、あぁーこうやって外国人は日本語を学んでいくのかー、と感心した。漢字の覚え方などcléと言って漢字を部分々々に分解して覚えていく。まぁ、これはベルギー人にとって日本人が動詞活用表で動詞を覚えるのを見ておかしく感じるのと同じかな。彼らは耳で(音で)動詞を覚えていくので、動詞活用表なんて知らないらしい。まぁ僕は他の人とも喋りたかったけど、ずっとAndréに独占されていたから、僕。スペイン人の男子とは知り合いになった。彼とは何回か『外国人用のフランス語』の授業で会っていたから知ってはいたんだけど。
授業の後、図書館でAndréとの一体一での『日本語−フランス語授業』。彼は本当に懇切丁寧にフランス語を教えてくれる。それも1つの語を説明するのに時にはベルギーやフランスの文化まで教えてくれる。ちょっとでも僕が分からない素振りを取ると、何回も表現を変え教えてくれる。ゆっくりゆっくりと、励ましながら、そして褒めてくれる。素晴らしい。本当に感謝する。その分彼の日本語についての質問は厳しいものがあるけど……。彼の提案で週に2回か3回この時間を設けようということになる。迷惑だ何てとんでもない、僕のほうからお願いしたいほど。
帰りにMumuとばったり。彼女はむっちゃでかい荷物を持っている。週末親元へ帰るんだから荷物を持っているのは分かるけど、今から授業を1時間受けてから帰るらしい。あんな巨大な荷物を抱え授業を受ける姿はちょっとおかしい。彼女曰く「C'est normal.」らしい。うーん、日本では考えられない。うーん、異文化体験。
またまた恥ずかしい間違い。選挙(élection)について話しをしていた。そしたらAndréが「Faites attention!」と言って、辞書を開いてこの語に聞こえるよと教えてくれる。その語とはérection。なんで僕の間違えはこうも下ネタと結び付いてしまうんやろうね……。前回はvとbの発音の違い、今回はlとrの発音の違い。なかなか難しいね日本人にとっては。
ついでにもう一つ発音の間違え。cielと言った。そしたらLuigiに「Vas aux toilettes!」と言われた。なんとなく想像ついたけど、これはcielchierの混同。どうしてもこの"s"の発音がうまくいかない。Luigiはとっても発音に厳しく、すぐに「Ce n'est pas le français.」と言う。もうええやんそんな細かい事と思うことも多々あるけど、まぁ訂正してくれているんやから感謝すべきかな。
          

  
  
10月7日(土)           
いやー今日は何にも予定がない。まぁ週末は毎度のことなんだけど。だーれも周りにいなくなるんで。はや寂しい限り。よく考えると、今日で入寮してから1ヶ月が経過したことになる。まぁ生活は普通通りで、別に日本と変わった所はない。フランス語危ういのと、夜飲みに行く奴が回りにおらんことを除けば、問題ない。けどもう10分の1くらいが終わってしまった。早い。
噂によるとCASTER(←分かるかな?日本の煙草。僕が愛煙していた煙草)のデザインが変わったとか。まじでー、あのおっさんぽいデザインがかなりお気に入りだったのに……。まぁ更におやじ度が増しているなら結構。どうなっとるんやろ。誰か送って。あぁ、煙草って送ってもいいんかな?
どこか知らない街へ行こうかなと思うけど、思い止まる。来週はロンドン、オランダへ行こうと企んでいるので今日はお金を使うのを止めとこう。別に贅沢しているつもりは全くないけど、先月はかなりの予算オーバーだったので少し節約生活を。とりあえず日々の生活は慎ましやかに、そしてたまの旅行で爆発することにしよう。煙草やめたいな−。これがかなり高いからなー。せっかくお昼50F(120円くらい)のbageutteで我慢しても煙草買ったら126F(300円ちょい)だから。Luxembourgは税金がかからないのでタバコが安いと聞いたのでLuxembourgに買出しに行こうかな。さっくっと止めれたらよろしいのに。
今日はまだ暖かい、太陽君も今日は元気。けど予想最高気温が13℃なんだけど……。これを暖かいと感じられるようになってきたのかな。昼からぶらぶら。銀行行って、駅にスピード写真を撮りに行って(またまた1枚失敗した。160Fいれた瞬間に何の前触れもなく撮り始めるんだから困る)、Pita shopでPitaを食べ、本屋さん(煙草屋さん?キオスク?)で本を物色。L'equipe de Franceの本があったので購入。この本にはZIDANEのフィギュア人形(figurine en métal)が付いている。ZIDANEが付いてきてなんと値段は60F、140円くらい。これはむちゃむちゃ安い。最初フランスフランかと勘違いしたくらい。このフィギュアはなかなか素晴らしい。カッコいい。あんま似てないんやけど、ZIDANEはちゃんと頭が禿げている。おもしろい。2週間後の第2号にはBARTHEZのフィギュアが付いてくるらしい。そして次がPETITとANELKA。これは是非揃えねば。

その本に載っていた『ためになるフランス語サッカー用語』 :
grand pont・・・・   相手の横にボールを流してその反対側を走って相手を抜くドリブルの技。うーん説明難しいけど、よく見る技。よくペレがやっていたやつ。(⇒Il a réussi une grand pont.)
paninade・・・・   これは面白い言葉。難しい態勢からのボレーシュートのこと。よくJPPがやっていたことから、彼の名前Papinから作られた語(やと思う)。名前から言葉が生まれるとはやっぱりJPPは凄い。(⇒Jean Pière Papin a tenté une papinade.)
mort subit・・・・   1996年に制定された新ルール。日本では昔サドンデスと言っていたやつ(FIFAからよくない言葉だから止めろって苦情きたからVゴールに名前を変えたと思っていたんだけど、フランス語でもそのままこう言っているらしい)。ちなみにVゴールは"but en or"、ゴールデンゴールってやつ。
aile de pigeon・・・・   これはよく説明が分からんねやけど。なんかアウトサイドでボールをコントロースする技らしいけど、どういうこと?"Art de contrôler le ballon de l'extérieur du pied à mi-hauteur et en arrière, ce geste permet aussi de ramener le ballon en retrait, dans le sens de sa course." 「鳩の羽」?どんな技、これ?分かる人教えてください……。

最悪なことに今、部屋の蛍光灯(néon)が切れた。入った当初から点滅していたので、寮母さんに変えてって散々言ってきたのに、変えてくれなかった。どうも完璧に切れるまで変えてくれんらしい……。そして今日完璧に切れた(激しい音を立てて……)。そして今日は土曜日、もちろん管理人はいない。明日日曜日もいない。だから、早く変えてって言ってきたのに、週末に切れる蛍光灯も蛍光灯やけど、変えてくれんかったのも納得いかん。マジでタイミングわりー、苛々させるね。
ベルギーのInternet情報。ベルギーでは1900000人の契約者(数)がいるらしい。ベルギーの人口が1019万人(1997年)ぐらいだから、5人に1人はInternetに接続している計算。ってこれはおかしい。どう考えてもそんなにパソコンが普及しているとは思えない、もちろん住んでるMonsを含めワロン地方は特に遅れているといるからといっても、この数字はおかしい。もちろん1人で複数のプロバイダと契約している人間を計算したとしてもちょっと信じられない数字。ベルギーは情報化という面から言うとかなり遅れている、と思う。そう言えば、まだデーターポート付きの公衆電話を見たことがないし、もちろんBruxellesにはあるのかも知れんけど、Monsには絶対ない。だってBELGACOM(ベルギーの電話会社)の前の公衆電話にも付いてなかったし。けど、そう言えばフランスでも見なかったような気が……。日本では結構田舎の町に行っても見るのに(あの灰色の公衆電話)。話は変わるけど、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)というシステムを利用したサービスが開始されるらしい。これは従来の回線をそのまま使って普通の電話回線で接続していた時よりも20倍、ISDNを使って接続しているなら今までの10倍の速さでInternetを利用出来るらしい。とはいっても今の回線の速さがどれくらいなのか分からないので、このシステムの凄さが伝わって来ない。とは言っても、特別に回線を引く必要もないし、特別な装置も特別な費用も必要なしで20倍になるとは凄いことは凄い。どんなシステムなんやろ。ただ使用するためにはそれを提供しているプロバイダと契約しなければならず、SwingGというプロバイダの場合、Non-StopコースとExpressoコースを用意している。共にメールアドレスと50MBのスペースで前者が月499F(約1200円)、後者が月1190F(約3000円)。24h/24と書いてあるけど使い放題ということかな。それとも従量制でいつでも接続出来るってことかな。分からん。ちなみに「自分のホームページを持つ」はhéberger mon site personnelと言うらしい。
ずっと電気スタンドの明かりだけで本を読んでいたら目が痛くなってきた。そして『めばちこ』が出来ている事が発覚。目が痛い/痒い。スタンドを消して、そして蝋燭を燈し、かすかな明かりの下でGLAYの『誘惑』(Mumuから借りたやつ)を聞こう。煙草を吸いながら。♪時に愛は二人を試している because I love you きわどい視線を振り切って oh oh ♪ ……… カッコわりー ………
          

  
  
10月8日(日)           
うーん、恐ろしく寒い。Grand-Placeの表示ではお昼の1時で10℃。
ユーゴスラビアではまた色々ややこしい事になっているようやけど、日本ではどの様に伝わっとるんやろ。ベルギーでは金曜日(大規模なデモ、放棄かな?があった次の日)の新聞の一面に「La fin Miloscevic」とでかでかと出ていたし、ラジオでも連日盛んにYougoslavie関連の話題をしている。ただ、土曜日にの新聞には扱いはちっちゃくなっていた。選挙の話題とスト(grève)の話題に負けていた。こっちでは先週からバスの運転手がストを始めて長引いているし、次は学生が……、って言うようにスト続き。全くストだらけだね。恐ろしい国、恐ろしい国民。話はそれたけど、新聞によると新しい大統領(みんなが勝手にそう思ってるだけ?)のKosturicaはMilosevicをTPI(=Tribunal Pénal International)の手に渡さないって言ってるけど、実際はTPIによってあのKosovoの件で裁判にかけられて終身刑(la prison à vie)を言い渡されるんじゃないかなって予想している。TPIには死刑(la peine de mort)がないから終身刑が最高刑。で、大統領がKostunicaに代わってユーゴはどうなるか?新聞は、ヨーロッパ諸国はこの動きを歓迎っていうか支援しているけど、どうもよくないんじゃないかっと締め括っている……。
こっちから送るメールが文字化けしている問題だけど、多分解決したと思う。やっぱり漢字コーと問題が一番大きんやと思う。他にも何かがあるんかな。とりあえず僕が想像したことを書く。日本語パソコンで普通にinternetという場合、文字コード(漢字コード)はJISShift-JISの2種類を考えなくてはならない。もちろん他にEUCやunicodeとかあるけど……、とりあえず今は無視。Shift-JISはWindows系のパソコンを(Macについては全く分からん)使う時に使用する文字コード。日本語のひらがなや漢字、カタカナ(半角カタカナはない)を8ビットで表現している。もちろんアメリカやヨーロッパには漢字がないのでShif-JISなんてものはない。で、JISは文字を7ビットで表示している文字コードで、Internetではこのコードを使って情報を送受信している。ということで普通日本人同志でメールのやり取りをする場合、賢いメールソフト君がそれがShif-JISで書かれたメールだったとしても送信する際にJISに変換してくれるので問題が起こらない(んだろうと思う)。けどベルギーからメールを送る場合、自分の日本語パソコンで書いたShift-JISのメールをそのまま何も考えずに送信してしまう(もちろんベルギーにはShift-JISなんてものがないんだから当然と言えば当然なんだけど)。ここで問題が生じる。8ビット(Shit-JIS)で書かれたものが、7ビットのinternetの世界で強引に1ビット削られてしまう。つまり全く別の文字となってしまうわけ。ここで一度別の意味となってしまったらいくら受信側でShit-JISをJISに変換しても最初も意味とは全く違ったものになるわけ。で文字化けが発生する。ばけばける。だから解決法としては自分のパソコンでメールを書いてフロッピーに保存する際にわざわざJISコードで保存すればいい(はず)。けど『メモ帳』ではJISで保存する事は出来ない(見ることも出来ない)ので、他のエディターを使う。多分これで解決するはず。以上は僕が勝手に思ったことだから実際は間違えているかもしれん。これで多分文字化けしないようになると思うけど、新しい問題が出てきた。フロッピーに保存していって大学のパソコンで一度それを読込んで、それをコピー&ペーストしてメールを作っているやけど、大学のパソコンで読込む際にJISで書いた文書は上手く改行されない。改行コードが正しく伝わらない。これでは1つ1つのメールを見分けるのにとっても苦労する。まぁこれはこっちの問題で、設定でどうにかなると思うけど。うーん、難しい。
雨の中ぶらぶらしてpita食って、おしまい。やることないから掃除しよ。
          

  
  
10月9日(月)           
朝、寮母さんに蛍光灯替えてって言いに行く。何て言っていいか分からんかったんで「Le néon de mon kot était mort. Changez le S.V.P.」と言ったら、ごっつい笑われた。普通はそうは言わんらしい、じゃどう言うねん。普通に授業をこなして夜はDominiqueさんに日本語を教えに行く。今日は一日中フランス語を喋りつづけたので(当たり前か)疲れた。寮に帰ってきたら蛍光灯も替わっていてとりあえず一安心。
Andréと話しをしていて、choisirの接続法大過去(Plus-que-parfait du Subjonctif)言ってみって言われて、偶然なんでかしらんけど覚えていたので答えたら、彼はむっちゃ驚いて「Tu m'épate!」と。彼曰く「そこら辺にいるやつらに接続法過去を聞いてみ、だれも答えられんから」ということ。接続法過去は学校では一応習うけど、決して使わないらしい(彼は"jamais"って言っていた)。僕が日本では大学で習うからみんな知っているって言ったので彼の中では日本人はみんな接続法過去を知っているってことになったと思う。気を付けなあかん。J'eusse choisi , Tu eusses choisi , Il eût choisi , Nous eussions choisi , Vous eussiez choisi , Ils eussent choisi ...... 絶対いらん……。最後に彼は不思議そうに呟いた。「けどなんでNaotoは現在形をよく間違えるの?」と……。わからん。けど現在形が難しい。今日も真剣に間違えた。"Je ne suis pas 〜"と言おうとして、ずっと"Je n'est pas 〜"と言い続けていた。けどしばらくはそれで通じていたような……。けど意味が違う。
ドイツがイングランドに勝った。サッカーの話。World Cup予選での話。1試合目から(ドイツにとっては2試合目)そんな烈しい試合が行われるとは、ヨーロッパはすごい。いくら予選だからといってもWembleyに77000人!も観客を集めてやるのやから、はっきり言ってW杯本選のしょうもない試合より金とれる。水曜日にはHollande-Portugalもあるし。この試合見に行こうとしていたんやけど、残念ながらチケットが取れなかったらしい。オランダの友達に頼んでいたんだけど、オランダではナショナルチームの試合は初めにオランダのclubcardをもっている人達に優先的に販売して、あまったら一般の人が買えるシステムらしい。で、結局一般の人にはまわってこなかったらしい。まぁ試合が試合だからしゃーないか。忘れてたけど、ベルギーはラトビアに4-0で圧勝した。やるやん。これで1勝1分け。ラトビアは最近ノルウェーやエジプトに勝ったからと警戒されていたけど、何のことはないボロ負け。ちなみに予選6組には他にスコットランド、クロアチア、サンマリノ共和国がいる。予想ではクロアチアとスコットランド、順当に決まると読んでいるんだけど。まぁ一応頑張ってくれベルギー。それにしても週末はドイツがかなり盛り上がったんやろうな。イングランドには勝つし、F1ではSchumacherがチャンピオンになるし。ベルギにはこんな盛り上がりが来ないんやろうね……永遠に。そう言えば日本にも来ないかも……
          

  
  
10月10日(火)           
今日は真剣に泣きそうになった。もう涙出る寸前。外国人用のフランス語の授業のグループ作業で全く上手く参加できず、授業終わった後かなり凹んだ状態で元気なくHugoとか知っている奴らに「au revoir」と言って、帰ろうとした時に先生のMme Lebrunに声かけられて、今はうまく聞き取れなくても1ヶ月、2ヶ月後には聞き取れるようになるから落ち込むなと言われて、最後に「Courage!」と言われたその瞬間。本当に涙がこぼれそうに。悔しい。不甲斐ない。で、歩きながら考えた。別に辛い思いをしにベルギーくんだりまで来ている訳じゃない。22年間頑張ってきたご褒美に(?)一年間のヴァカンス、楽しむために来ている筈。なんか余裕がなくなってきているような気がする。毎日規則正しく生活して(まぁこれは他にやることないから仕方ないとしても)、毎日学校にきちんと行って……。気楽に、気楽に、気楽に、気楽に。壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁崩壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁、おぅ、光明が……。悔しくて泣きそうになるなんてことはなかなかないこと。僕にとっては始めて。いい経験?いらんそんな経験。
今日は寒い。とうとうGrand-Placeの表示が一桁を指した、8℃。雨も降ってくるし……。お昼に寮の家賃(月6500F)を払いに行った。最初CITIBANKに行ったら、ここじゃないよと言われて、他の銀行に行って払い込み完了。ずっとLuigiが付き合ってくれて色々教えてくれた。助かった。
          

  
  
10月11日(水)           
今日はAndreと3時間の授業、というか"駄"喋り。彼はことある度に「Tu fais des progrès.」と褒めてくれる。マジかなー、ものすごく実感ないんやけど。実際彼の言う事が理解出来ないことが多々あるし。周りのベルギー人たちが段々向こうから喋り掛けてきてくれるようになってきたんだけど……、それにつれ彼らの話すスピードが上がってきている。最初はあれほどゆっくり喋ってくれたのに……。途中でMumuに会って(そう言えば彼女は寮を引越した。アメリカ人女子と一緒に住んでいたんだけど、やっぱり一人がいいらしい。そりゃそう。けど大事な寮仲間が減ったことは大きな痛手)、彼女に来た日本からの手紙を訳してと言われる。それが全く意味が分からない、聞くところによればかなり歳をめした女性(彼女が日本滞在中にお世話になった)からの手紙らしい。どうりで、いやに達筆やし、前文ひらがなで書いてあるし。「これは1000ねんまえのものがたりにゆらいするかなしいおはなしです」って、どんな状況?フランス語どころか日本語でもまごまごしてしまった。
月、火、そして今日水曜日と3日連続でパソコン教室(la salle d'informatique)が閉まっていた。別に時間外じゃなく、ちゃんと空いているはずの時間に。周りの学生に聞いても何故か分からんらしいし。こっちはメールを見る必要があるのに。さすがに3日目の今日は納得いかずに事務室に聞きに行く。すると「(※忘れた)」と言われる始末。それ誰やねん?多分いつもパソコン教室にいる太ったおっさんやと思うけど、彼がおれへんから部屋が閉まってるわけやろ?ベルギー人が「mal organisé」と言った。まったくもって、mal organisé。みんなが待っているので、しばらく僕も待ってみると、若いお兄ちゃんが来て何か言って帰って行った。みんな帰って行った。聞いてみると、5時半から開くらしい。おーーーーい、ふざけるなよ。
2時間以上時間があるので一回寮に帰ることにする。で、5時半過ぎに再びパソコンルームに行ってみると、何と!長蛇の列が……。はぁー、いらいらさすね、この国。30分近く待ってみるが誰一人として終わる奴がいないので、諦めて帰る。この国は『待つ事』と『待たせる事』が全く平気なんだね。
けど、どうしてもメールを見る必要があったので(日本から来る友の予定がぜひ必要なので)、またまたまたまた、Tayasuさんのお世話に。今日は電話を借りたうえ更に、ハンバーグを御馳走になる。そして"Madame" Tayasuさんと長話。けど、日本語でも自分の意見が上手いこと言えんかった。あれっ?日本語こんなに喋れんかったっけ?日本語もフランス語もヤバイ状況。最悪。
          

  
  
10月12日(木)           
結局日本から来る友=先輩と上手く連絡を取り合うことが出来ず、今日ロンドンで会うことが出来なくなった。明日Bruxellesで待ち合わせることになるものも、時間が正午と決まっているけど、いまいちどの駅にいけばいいのか分からない。どの電車で来るのかも分からんし、うまく再会することが出来るんだろうか?まぁ、僕たちの愛があればきっと大丈夫んなだろうけど……。まぁ少し不安。
気楽な気持ちで夜の授業を受ける。けど……、恐ろしいほど知らない単語・表現が出てくる。語彙的にこんなに不利を感じるとは。みんな賢いんかな?ちゅうことで、今日の知らなかった単語・表現。
inouï , Ce n'est pas donné , sympa (aimable) comme une porte de prison , intuitif , reveillon , ruelle , se babader , monastère , Ce n'est pas une lumière , Il est chaleureux , Il est glacial , C'est sale menteur , Il est franc comme l'or , ces derniers temps , Ce n'est pas terrible , décrocher trois mots , ne pas inventer l'eau chaud , (Elle est) une vrai pie , Quel moulin à paroles , Il n'a pas froid aux yeux , perspicace , Il est tête en l'air , Il est toujours dans les nuages , brouillon , Il est conciliant , nièce , faire le trajet
以上。たった2時間の授業でこれだけ分からない。さらにこいつらが文字じゃなく音で入ってくるわけだからますます分からん。けど周りは結構分かっとるんやよね。うーん。
          

  
  
10月13日(金)           
さて今日から小旅行。1ヶ月よく頑張りました、僕。朝パッチリと気持ちよく目が覚めてBruxellesへ。GO-PASSがあと一回になっていたので今のうちに新たに買っておく。ホームで電車を待っていると「ナオトサーン」と声をかけられる。えっ、何故日本語が?(けど普通に「何?」と反応してしまうのが悲しい所)。Tirrell(黒人アメリカ人の彼。多分前HPにかいた時は名前の綴りが間違っていた、まぁティレルだ)だった。彼は週末ドイツのどこかの街(名前を忘れた)に行くらしい。Bruxellesまで彼と共に話しをする。彼はなかなかフランス語が上手い、少なくとも僕よりは。そしてゆっくり喋るのですっごい聞きやすい。彼はいつも陽気だけど、賢い、そしていつも何々を勉強したいと言っている。彼はパソコン(SonyのVaioで、日本のやつと見た目全く同じ)をもって来ていて、色々とアメリカのパソコン事情を教えてもらう。前にHPにかいたベルギーのADSLというシステムと同じようなDSL(Digital Subscriber Line)というシステムがアメリカにもあるらしい。ということは日本にもこのシステムあるんかな。よう分からんけど。彼はVisualbesicをやっていてソフトも日本のやつと同じだった。というか日本のやつがアメリカのやつと同じなんだけど。彼は12月にアメリカに帰って大学を終えて、それから日本語か中国語をやりたいと言っていた。けど中国にアメリカ人が留学するのはやっぱり怖いと言っていた。彼はすごく日本に興味を持っている。日本にホームステイしたいと言っている。彼はいい人。
Bruxellesに10時過ぎに着いた。ちょっと買いたい本があったので北駅で降りてFnacへ。たっぷり1時間書けて本を物色。大量の本を抱えレジに行く。が、カードが使えない。こっちの問題じゃなく機械の方の問題らしくどのレジもカードが使えないらしい。店員のお姉ちゃんに「どうする?」って聞かれて、最初金下ろしてきてまた来るって言ったけど、面倒くさいので270Fの本を1冊だけ買ってあとはもういいやって言って帰ってくる。
万吉の到着を出迎えるためにBruxelles Midi駅に向かう。彼はLondreからeurostarでやってくる。けどeurostarのホームはチケットがないと入れない。よく考えるとイギリスだからパンポートコントロールがあるわけだし、言ってみれば飛行場みたいなものだからホームにいけないのは当然のことか。けど聞いてみたら到着した客が出てくるところは1つしかないのでそこで待ってればいいらしい。でその教えられた場所(これがなかなか分かり難い所にある)にいくと掲示板に30分遅れるよと表示が。eurostarって行ってみればヨーロッパのメインの花形電車なわけやろ、それがさくっと30分遅れるとは(後で聞いてみると定刻に出発したらしい)、何故?けど、多分この列車だろうという僕の勘は当たっていたらしく、感動てきな再会。とても文字で表すことは出来ない。
おみやげ物をかなり持ってきてもらったので(その中には納豆も入っている!素晴らしい!)、一度Monsの寮まで戻ることになる。けど、今日はオランダの友達のホームパーティーが19時からあるのでそれまでにRottedamに到着しなければならない。時間がない。で寮で荷物を置いてすぐに出発。Grand-PlaceとCollégiale St.WadruとGauffreとpitaとsandwichを紹介。けどこれでMonsは充分……すぎる。
チケットを買うのにとてつもなく戸惑った。て言うか駅員が異様に遅いだけ。まぁすっごい丁寧に、電車の接続の紙をプリントアウトしてくれたりしてそれがすっごい時間かかったんやけど……。MaastrichtにつづいてGO-PASSで国境の超え方。ベルギとオランダの国境駅(ベルギー側の)EssenまでGO-passを使ってEssenからRotterdamまでのチケットを購入。380Fで950円くらい。
電車は混み混み。デッキの所で立つことに。ビールを買って久しぶりの再会に祝杯をあげる。隣では若者達が地べたに座って胡桃を食べている。ものすごく大量の胡桃を食べている。あんまり食べ過ぎると鼻血が出るから気をつけないと。で、彼らはその胡桃の殻をポイポイと床に捨てている。この時2人で思ったんやけど、『やっぱりこれはしたらあかんという感覚って言うか基準が日本とは明らかに違う』。

万吉 万吉
カメラの電池が切れてこれがこの度最後の写真に……

Rotterdamの駅に着いたのが18時半くらい。駅までオランダ人の友人のMauriceとVincentが来るまで迎えに来てくれていた。Mauriceの紹介をしていると彼は3、4年前に京都に留学で来ていて仲良くなった。他のオランダ人達と一緒に白浜に行ったりしてとっても楽しかった思い出がある。彼は今日本にCDとかを輸入している仕事をしている。という事で彼は日本語を話せる。だから気が楽。でVincentはMauriceの弟。彼ら2人は空手をしていて、Vincentの方はオランダチャンピオンだしなかなか凄い。ちなみに彼らのHPはThe 'du Prée Kyokushinkai' Website(HREF="http://welcom.to/dupreekyokushin)。彼らのファミリーはみんな空手家。
今日のパーティーって言うのはMauriceのHome warming Partyということらしい。彼は引っ越してまだ2週間くらい。そのマンションがまた凄い。2DKでトイレバスセパレート、広いベランダがあって、ベランダの下は池だし、広い物置もついている。日本ならざっと20万はするかも知れんないような所。けど5万くらいらしい。安い。Rotterdamって結構な都会なのに。ビールの買出しに行く。10人以上来るらしいので量もなかなか凄い。ハイネケンを3ケースさっくと買う。あーーーーーーー、これこれ。この勢い。残念ながら現在Monsには……ない。ついでにこの後クラブに行く予定だけど、ちゃんとした靴が絶対に必要だと言うことなので靴を買いに行く。Gパンとトレーナーというちょっとこ汚い格好をしていったんだけど、それは全く問題ないらしい。けど靴はスニーカーは絶対駄目と言うこと。『オランダは靴が大事』ということ。ちなみに靴は150G(6500円くらいかな)、確実に日本よりは安い。
ホームパーティーは11時くらいに終わって、そこからこれまた空手家のルドルフと一緒に別の家のホームパーティーに行く。ルドルフはオランダのヘービー級のチャンピオン。オランダだけじゃなくかなり強いらしい。数年後にはK1に参戦するかもとのこと。ブラジルのフェイトーザと戦って判定で負けた程らしい。彼は喋っていると優しいけど、やっぱり怖えー。その後、"Baja Beach"というクラブに行く。ここがなかなかRotterdamでは熱いクラブらしい。この頃にはもう泥酔でちょっとずつ記憶がない……。ただはっきり覚えているのは、フランス語が全く共通語じゃなかったこと。やっぱり英語。あまりにもコミュニケーション手段がなくて、真剣にフランス語やめて英語に乗り換えようかなと思ったことは覚えている。いま思うと両方ともいっぺんにやればいいわけだけど……。5時過ぎまで。
          

  
  
10月14日(土)           
今日はFeyenoordとSpartaのAmsterdamダービーがある。Mauriceパパがもしかしたらチケットを取ってくれるかもしれないということでもの凄く楽しみにしている。けど、残念ながらチケットは取れなかった。Maruriceパパの力をもってしてもチケット取れないということはやっぱりRotterdam人のサッカー熱は凄い。試合の時間は本当にbarには男子がほとんどいなかった。みんなスタジアムに行っているらしい。
昼1時くらいに起床。昨日ずっと大音量の中大きな声を出していたので、朝声がでない……。今日は1時半からVincentの大学の卒業パーティに行く事になったいたけど、どう考えても間に合わない。まぁ僕らの卒業式じゃないので遅れて行っても大丈夫だろう、ゆっくりシャワーを浴び、用意をする。けど当のVincentも寝坊して遅れていくことになったらしい。じゃあ大丈夫。けど1つ問題があって、やっぱりオフィシャルな卒業式なのでスーツ着用じゃないと駄目らしい。僕はヨーロッパに来るのにスーツなぞ持ってきていないわけで……困る。とりあえずMauriceをスーツを試しに着てみて駄目だったらスーツを買おうと腹をくくる。まぁ2万5千くらいやし……、日本より安いし……、またベルギーでも使うかもしれんし……。けどMauriceのスーツがどうにか着れる。Mauriceは僕よりちょっとだけ小さい。まぁちょっと小さいけど、どうにか着れるし問題ないっしょ。かくして万吉と2人で立派な"Japanese YAKUZA"が出来あがる。何で普通のスーツなのにこうなってしまうんやろ。
結局卒業式会場に着いたのは2時間遅れの3時半くらい。けど入ったらちょうどVincentが呼ばれて卒業証書を受け取りに行く。あぁ、すっごいタイミングがいい。おめでとう!けど彼らは2時間あまりもこんなことをだらだらとしていたんかいな……。式はむっちゃこじんまりとしていて、日本の卒業式とは全く違う。一番驚いたのはみんな両親が来ていること。そして卒業証書を貰った後、みんなお父さんとお母さんにキスをされて祝福されている。やっぱヨーロッパ人て違うね。お父んにキスの祝福をされたこと何て一度もない、僕……。
その後、Vincentの友達とそのファミリーたちとでレストランを借りきってのパーティー。と言うかご厚意で紛れ込ませてもらった。ビール飲んでワインかんかん飲んで、食事をして(フルコースだったけど何食べたか忘れた、失礼)。
食事が終わってご両親方が帰るとみんな元気になって、昨日とは違うクラブに行く。むちゃむちゃ巨大なクラブ。名前なんだったか忘れた。何を飲んだか忘れた。記憶がない。ただものすごく巨大だった。夜が明けるまで。
          

  
  
10月15日(日)           
今日は多分、昼の2時くらいに起きる。うーん、頭いたい。そして何故か筋肉痛。もちろん声なんて出ない。すっごいしんどいけど、さすがにちょっとはRotterdam観光しないといかんやろと言うことで、Mauriceの案内でRotterdam観光。そう言えば彼は僕達のために金曜日から火曜日まで会社、休みを取ってくれている。感謝しなければ。さらには2部屋を僕らのために空けてくれて彼はLivingのソファーでずっと寝ている。本当に感謝しなければ。むちゃむちゃ寒い。けどRotterdam観光。いっぱい歩く。途中でKroket(コロッケの原形)を食べたりしながらいっぱい歩く。市庁舎を見て(って言うか通って)、ワールドトレードセンター(オランダ語でもWTC)を通ってErasmusbrugまで辿りついて。はい、もう充分。もうおしっこもしたいしbarに入ろう。けど本当にRotterdamはいい街。途中で、えぇっ、ここ南港?って思う場面も多々あったし。
駅近くのbarに入る。アメリカンスタイルらしくメニューも注文も全部英語。凄いね英語って。真剣にオランダ語の表記がない。ここではVicentが来るまで3時間ほど過ごす。まぁVincent待ち(彼は空手のオランダのナショナルチームの練習に行っている。どーやんねん。昨日あんなの飲んだのに……)。この店ではビールがピッチャーで買える。2gくらいで21G(1000円足らず)、まぁベルギーの方が安いけど、それでも日本に比べたら格安。ちょっと大きなピッチャーを見て韓国を思い出してときめいた。最終的にはVincentが来るまでに6杯飲んだけど、単純計算で1人2g。それに絶対僕が一番飲んでいるし……、そりゃーここら辺から記憶なくなるはず……。さらにはこの店で9回もトイレに行った(らしい)。日本にいる時からトイレ近いのは定評があった僕。そりゃあんだけ飲んだら行くって。けどここはヨーロッパのbar。トイレ一回50セント(約20円)いる訳だ。トイレのおばちゃんとは顔見知りになるし(けど毎回払わないといけない)、さらには小銭がなくなってMauriceに借りる始末。Maruriceに「だからNaotoは×××××××」って散々馬鹿にされて、けどトイレに行く。しゃーないやん。けどそれだけ出るってことはそれだけ飲んでるって証拠……多分。
Vicentと合流して『弁慶』っていう日本料理屋さんに行ったのは覚えている。そして焼き鳥を食べたのは覚えている。けど後の肉料理はどう考えても日本料理じゃなかった(はず)。まぁ鉄板焼きって言えば日本料理かなとは思うけど、やっぱり違う!後は記憶なし。日本酒飲んだかな?分からん。気付いたら次の日。

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